5段の2群が6日連続して西洋による盗蜜を受けた。昨夕 巣門を4mm高に狭めたところ、多数巣門に寄りついて侵入を試みていた西洋は、潮が引くように姿を消した。今朝点検すると、多数の西洋が4mm高巣門を難なく出入りしている。4mm高巣門へ侵入を昨日は諦めたが、今日は狭い巣門への出入りを学習してしまっている。
巣門を徐々に狭めたところ、西洋は巣門3.4mm高では難なく侵入し、3.2mm高ではほとんど侵入できないが一部苦労しながら侵入する個体もいる。3.1mm高では和洋ともに通過できない。結局、和蜂のみが通過できる巣門高は無いとの結論となった。
3.2mm高の巣門の様子 盗蜜への執念は凄まじい。
巣門前では、西洋に噛みつき追い払う個体が多いが、胃の中の蜜を西洋に分け与える個体もいる。
電撃器で西洋を追い払うことを検討したが、西洋のみを選別して追い払うことはできない。毒入り蜜も同様であり、かつその実施には問題があると思う。過去に巣門を狭めることで西洋の盗蜂を諦めさせたこともある。しかし、今回の盗蜂は執拗で終日侵入を試みるため、残された選択肢は直線距離2km以上の巣箱移動のみとなった。今回の試行錯誤は、無駄な努力とは考えず、今回のような執拗な盗蜂には迷わず巣箱移動を決断する良い教訓としよう。我が群は相当量の蜜を奪われたと想像する。複数の5段巣箱を採蜜し軽量化して運搬後、移動先で給餌を予定する。
移動後、現蜂場には集蜜活発な2段一群が残る。この群は、オオスズメやキイロスズメの寄り付きにひるまず、警備が固く盗蜂も受けていない。移動後は、この群への西洋の盗蜂に要注意である。