スズメバチサラバを買ってすぐに、タモで捕獲したキイロスズメバチに至近距離からジョバーってかけたらどうなるだろうかと試したらすぐに丸まって死んでしまいました。死骸は薬剤でびしょ濡れになりました。液が揮発したら復活するかもしれないと思って、トラックの荷台の暖かい場所に放置し、1時間後くらいに見てみると、なんと、、、死骸から垂れた薬剤が車の塗装をベロベロに浮かせ、指でなぞるとぺろっと剥がれてしまいました。
剥離剤の成分が入っている?ジクロロメタンは地球環境保全、労働安全衛生の見地から世界的にその使用を抑制する方向にある薬剤だそうですが、スズメバチサラバの中身はなんだろうという興味が湧いてきて、製造元の株式会社KINPに電話してみると、社長さんが対応してくださいました。遠く離れた蜂の巣まで届くように強力なジェット噴射が必要で、そのために「ジメチルエーテル」を使用していますとのことでした。ジメチルエーテルを検索してみるとエアゾール噴射の液化ガスとして使用され、フロンに比べオゾン層に影響がない代替品として広く利用されているものらしいのですが、毒性に関しては、麻酔性があるのと目に入ると失明の恐れがあると書いてありました。噴射ノズルのボタンは噴射口が手前に向いていると噴射できないようなデザインになっていて慌ててスプレーしようとしても向きがおかしいと気付きやすくなっているため、ボタン押したらこっちに飛んできたということはあまり起きないと思います。
自分の車に被害があったと文句が言いたかったわけではなく、ロールスロイスで蜂場に通う人が何かの拍子で液が車にかかったとクレームが来ても困るだろうから、取説には見やすい大きな字で注意喚起した方が良いと、生意気にも意見を述べさせていただきました。そんなわけで、スズメバチサラバの液を車に垂らさない方が良いと思います。
液がスプレー本体に漏れて流れると缶の印刷もこの通り
電話で社長さんと会話していてスズメバチを殺さずに撃退するという商品開発のコンセプトは誠に素晴らしいと思いましたし、その心意気が伝わってきて、害虫は強力な薬剤で殺すという発想しかない農薬製造メーカーと比べると天と地ほどの差があると感じます。会社の株を今のうちに買っておいたら良いかも。。(私は株はやりませんが)
据え置き型のスズメバチサラバの正式な発売が待たれます。今後、姉妹品として田んぼのカメムシサラバという商品が開発できたら夢のようです。ついでにアカリンダニサラバ、スムシサラバもお願いしたい気持ちです。
あと金欠サラバも