収容した巣箱を出て庭木に蜂球となって一週間、イヌツゲからマキの木に移動して固まっていましたが、10時を過ぎた頃から徐々に球の蜂が動き出しました。20m先の元いた場所に置いたリフォーム巣箱を見ると探索隊が大勢出入りを始めました。間もなく入居しくれると感じ観覧席を設けて二人体制で見守ることにしました。正午前、一人が昼食の準備に行っている間、もう一人が巣箱を監視していましたがあまりの気持ちよさで居眠りをしてしまいました。気がつくと探索蜂はいなくなりマキの木を見ると何と蜂球がありません。ウトウトした10分位の間に去っていったのです。周りの木を探しても蜂球は見当たりません。探索蜂は何だったのでしょうか。行き先を明かさないためのフェイント?去りぎわの人間に対する配慮?自然の樹洞巣をいくつか観察してきましたが、最も居心地の良いはずの樹洞を皆短い期間で去っていくのです。去りゆく蜂たちはいったい何処へ行くのか、永遠のテーマになりそうです。未練があったのは人間様のほうでミツバチ達は誰にも知られずに生きてゆこうとする生き物なのかもしれません。ちなみに絢香の「三日月」は別れても強く生きて行こうという決意の歌でもあります。
動き始めた蜂球
移動直前の探索行動