投稿日:2020/2/15 18:47, 閲覧 227
著者はドイツのバイオセンター教授で科学者。大網白里市図書館から借り入れ
P38 Qは1年に一度、1匹から3匹の娘蜂(Q)を産む。昆虫の中では繁殖力のある雌が驚くほど少ない。
他の昆虫は生殖可能の雄と雌はほぼ同数なのに、蜜蜂は雄蜂が雌(新Q)に比べ多すぎる。
P41~P43 第一分蜂は70%の働き蜂を引き連れて分蜂する。彼らは10日程生きられる蜜を胃 袋に詰めて巣立つ。
残された巣箱では幼虫が続々と育つ。
P45 最初の分蜂後、残った働き蜂が少ないと、残った王台を破壊する。{すごく現実的}
{娘女王が産んだ子供は母女王群とは異なった遺伝子の群となる}
P57 1億3000万年前から存在する顕花植物は最初は風に頼って受粉したが、やがて、みつばち
との互恵に進化した。
1793年 シュプレンゲルは彼の著書「花々の構成と受精の秘密」で花とみつばちの関係を述べたが当時は彼の主張は、世界から完全に無視され、不逞であると敵視された。
1860年 ダーウィンが花にネットを被せたものと、そうでないものの実験をした。
P58 マルハナバチは暖かい花蜜(ネクター)を好み、
P59 花は並み外れた色彩の花弁や魅力的な匂い放つことにより望ましい客を引き付けた。
P59 世界中のおよそ顕花植物の68%がみつばちに受粉させている。
およそ90%の果樹の花はみつばちに依存している。
{地球規模で花とミツバチの関係が絶大なものとなり、他の訪花昆虫が押しやられている}
ハエ・蝶・甲虫・スズメバチ・蟻も受粉させるが、みつばちの方が上手である。
これらの訪花昆虫はみつばちを恐れている。
みつばちは万能型で、どの花にも訪花し、8の字ダンスなど優れた集密花粉能力を持つ。
P62 ミツバチは口?を蜜を吸う為に合った形に変え、体重90mgの体に40mgの蜜を収納できる蜜胃。
P64 花の戦略はみつばちをおびき寄せる為に蜜を生産し、花の立場からの費用対効果は、みつばちを何度も訪問させる為に、花蜜を徐々に生産する。
P64 みつばちは巣の周りに10Kmの偵察飛行網を敷く。10km以上は収支が合わない。
P66 蜜蜂の生息範囲は熱帯から亜熱帯。
P68 花粉収集係か花蜜収集係かは大体は決まっている。15%位の働き蜂は両方行う。
P69 採餌飛行を日に2~3度しか行わない怠け者もいるし日に10回以上の仕事中毒もいる。
{蜜源まで2km 飛行速度は大体時速24km として、5分で到着 採餌で10分として、
帰りは6分かかるとし、収納に2分かかると、合計で23分
余裕を見て30分で1往復とすると、8時間労働なら16往復}。でたらめな計算です。
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朝一の働き蜂が飛び出す時刻を調べて、数分後に初めて帰ってくる蜂の時刻とで
何分で1往復するか、目途が立つ。
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Radio frequency identication チップを取り付けての観察
参考:日立化成
http://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/information/2015/n_150917.html
P70 ミツバチは気温が12℃で、マルハナバチは7℃で採餌可能。
P71 ひと夏の花蜜採集の量
最小 20mg X 3飛行 X 10日 X 100、000匹 = 60kg
最大 40mg X 10飛行 X 20日 X 200,000匹 = 1600kg
濃縮され 半分のハチミツが得られる。
P73 知る事は力である。
本能・学習・情報交換
蜜蜂の生まれつきの色彩感覚・経験から学ぶ能力・情報を伝達する能力。
P75 流蜜時刻を知っている。
P79 みつばちは赤色が見えにくく黒に見える、人間が目では見えない紫外線を見られる。
{赤が見えないと書かれているので、透明人間のように何も無い部分と見えるのかと思もいきや黒く見えるとの事}
P80 みつばちが急いで飛ぶ時は時速30km、この時には色は見えない(ぼやけた白黒モザイク)
物をスローモーションで見ている。急に手を動かせば手を、突然に{キャ~とか}話すと口を刺される。
P82 青い巣箱は認識するが、他の色は区別できない。
巣門を飾り絵にするのは大変によい。扁平な色塗り絵は、分かりづらい。
{下の巣門は蜂に好まれそうである=自画自賛}
P83 花の発見はかなり遠くから匂いで知るが、視覚では花の近くでゆっくり飛翔して初めて分かる。
風のある日に蜜源に向かうのは風下から来る。既にその花の匂いを知っていれば空中で待機して、匂いの流れを察知する。
P85 みつばちはその日、最初に訪れた花を忠実に訪問する。
P88 花から最後の一滴の蜜を収穫した蜂は空になった時刻を知らせる科学的な信号を花に残す。
再び蜜が出始めるとその信号は花が消す。
P90 年取った採餌蜂は若い採餌蜂が迷わないように巣の入口あたりにゲラニオールを噴霧する。
P91 太陽の位置を基準にして方向づけをする。
太陽が見えなければ空の偏光パターンを利用する。
花が紫外線を反射する模様から花を区分けし、訪花を容易にした。
花による流蜜時刻を知っている。
P99 蜜源を知らせるダンスは垂直な巣板の上で行われる。
垂直な方向がすなわち太陽の方向として利用される。
P103 紫外線・青・緑をもっとも敏感に感じる。
P110 餌場に到着する時には土地に精通しているものとそうでないものの10匹位の集団。
{我が群が戻って来る時にはその10匹が同時に帰ってくるので、ドドっとなる)
P119 交尾は雄蜂の集合体がみられる場所以外でも行われる。
P120 羽化後1週間の処女女王蜂は1~3日位、交尾旅行に出かける。
外出時間は2~3分、長くて1時間。{ハチマイッター}
P122 女王蜂はコロニーの外で媚薬を使う。巣箱の中では雄が居ても媚薬を使わないので、近親婚は避けられる。
P124 雄蜂の追撃を受けて交尾が終わると、もぎ取られた雄蜂の性器をつけたままQは飛行を続けるが、その状況がさらに他の雄蜂を引き付ける役目をして、多くの雄蜂と交尾する。
P126 {人為的に}コロニーを年老いた働き蜂だけにしても、毎日決まった時刻に、オリエンテーション飛行が不要なのに、前奏飛行をおこなった。
前奏飛翔が若い働き蜂のオリエンテーション飛行であると言う考えは通用しない。
前奏飛翔は女王蜂がいる時にだけ行われる。。。理由は この次。。。
P128 娘女王蜂のハネムーンは20匹の働き蜂と伴に出かけた!?
その時、前奏飛翔をしていたものは↑の蜂たちが出かけた同じ時間、野外に消えた。
P130 交尾を終えた雄蜂の性器は同行した働き蜂が帰還途中か帰還直後に取り除く。
{時騒ぎとも違う前奏飛翔で、ツバメや帰路の危険の為、護衛兵(古参W)が付くようだ。}
P134 Qはローヤルゼリーで育てられるが、年老いたQは蜜に変えられてしまう。
スリムになり飛翔能力は高くなるので、分蜂には役立つ。
P135 若いQらが巣のなかで行き会うと、死ぬまで殺しあう。しかしそうはならずに、第二分蜂が起きるように仕組まれている。???
P135 第二Qが生まれる前に巣房の中で 「プウー」と鳴く、第三Qは巣房の中で「キィキィ」と鳴き、第二Qの出現を遅らせる。
P137 生まれる性別の決定はQではなくWの集団がしている。
P138 年老いたQからフェロモンが低下してくると女王交代の時期が近づく。
Qが足を1本無くした位でも、新しい女王育成が開始された。
新しいQの婚姻旅行の後も同じコロニーで年老いた女王蜂は卵を産み続けられる。
{↑は同じ部屋に老婆女王と若い女王が同時に存在する?}
女王蜂の突然死でも幼い幼虫がいれば、すぐに新女王育成に取り掛かる。
巣房は女王蜂様に拡大される{変性王台?}。
補欠の若いQが無事婚姻旅行を終えれば、集団の多様性の確保が保証されるからである。
{女王に事故があっても、幼虫がその時に居て、新女王に育成され交尾旅行で交尾できれば群 は持続する}
P165 巣板は洞内の屋根から造り始める。
生きた鎖
P175 相転移温度25度と40℃の2段階で進行する。
{phase transition 変化が起きる温度}
蜜蝋分子の異動度は相転移温度で突変わる。蜜蝋の可塑性と言われる。
この物質の性質と体温を43℃以上に上げられる蜜蜂の能力とが6角形を作る。
円筒形の管の様な巣房が温度が37℃から40℃に上がった時点で6角形になる。
参考 日本みつばちの蜜蝋の融点は60℃~68℃
P183 盗蜜に来る蜂を刺すがこの場合には針を抜く事ができる。
サカトゲを抜く事が出来ない哺乳動物が蜂の進化の過程の後になって出現した事は蜂に取って予想外の事。
サカトゲは警報ホルモンを空中に噴霧する。成分はバナナの熟したものなので、不用意にバナナを巣箱近くで食べてはいけない。
P184 花蜜は収集蜂から貯蔵蜂に渡されるが、花粉は収集蜂が自分で巣房に運び入れる。
P186 花粉は姉妹ミルクの製造に使われる。
P187 花蜜は育児の為のコロニーの子宮を温めるのに使う。
P190 温度が約34℃までで、蜜蝋の温度がそれ以上に上がると、全体が崩壊してしまう。
{疑問発生:育児温度は35℃だったかと}
蜂たちは自分たちの温度調節機能を使って踊り場の基準温度を正確に調整している。
もし、みつばちの巣全体を巣が熱せられてしまうような極端な条件の場所に移すと、蜂は蜜蝋の温度を調節する能力の限界まで働く事ができる。
その場合、みつばちは接着剤を加えると戦術を使う。蜜蝋にプロポリスを添加物として混ぜる。(鉄筋コンクリートの鉄筋と同じ)
P191 巣枠式の様に巣板の四方を木の枠で囲むと、自由な空間が無くなるので、巣房の淵の網の目の異動による振動を外に伝播できなくなる。しかし巣板の蜜蝋と木枠の間に隙間を造って解決した。
P197 集団のよそ者は花蜜を持参して守衛蜂に差し出して中に通される。
P200 巣箱に入ったネズミなどをプロポリスを使ってミイラにする。人間はこれを見て習った。
P201 集合板に集まった分蜂群に偵察蜂らは20カ所位候補地を尻振りダンスで示す。
①これまでのコロニーから近すぎず、遠すぎない
②空洞の大きさが大きすぎないが将来の拡張スペースがある。
③地面に近すぎない。
④入口の広さが適当である。狭すぎず、広すぎず。
⑤空洞内の乾燥度合
⑥入口の方位 南が好まれる
⑦前居住者の巣板がある事
P202 徹底的な内部調査をする。内壁の検査の為に50m位飛ぶ。壁の状態や体積が調べられる。
5%位の小部隊が現地訪問する。候補地をブンブン飛び回りフエロモンで印をつける。
偵察蜂は尻振りダンスでは内部の者までは教えられないので、ピーと鳴きながら強引に巣球に潜り込む。群れ全体が10分の内に燃えてくる。35℃に達すると、爆発して発進。
空洞の内部の木片を口で取り除き、滑らかにする。又は樹脂で壁を覆う。
参考:オオスズメバチを46℃で熱殺する温度 熱殺に参加した日本みつばちは早死にする。
この顕著な短命化の原因が蜂球内の高温であることを確認するために、実験室内で32°C(ミツバチの巣内の温度)、44°C、46°C(熱殺蜂球内の温度)いずれかの温度環境を30分間経験させ、その後の生存日数を比較しました。結果、32°C、44°Cと比べ、46°Cに曝露した個体は著しく短命化していました。
さらに、熱殺蜂球に一度参加したミツバチは,1時間後の新たな蜂球形成に際して、よりスズメバチに近く返り討ちに遭う危険が高いと思われる蜂球中心付近に集中する様子が観察されました。
秋になると、ミツバチの巣の付近にはひっきりなしにオオスズメバチがやってきます。秋は、ミツバチにとっても冬を越すためにたくさんの花粉と蜜を集めなければならない大切な時期です。形成するだけで一度に約400匹もの働き蜂が短命化してしまう熱殺蜂球は、対オオスズメバチの「必殺技」でありつつミツバチ側にも貴重な労働力の短命化という大きな損失(コスト)をもたらす「諸刃の剣」と言って良いでしょう。その一方で、一度蜂球に参加した個体が次の機会にはより危険な場所に参加するよう変化することは、こうしたコストの軽減につながっていると考えられます(図3)。
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
ふさくんへ
はい、今朝は3時8分に起床です。
岡山のふさくんがトンボを追い越してくださったので、38にちょっとだけ近づきました。
感謝です。
質問はどうしても、出てきてしまうので、困ったものです。
忙しかったそうで、、なによりです。
2020/2/16 04:05
Marika226さん
茨城県ですね。
養蜂は季節で開花時期が同じ関東だと比較しやすいです。
関東の方からの発信も待っています。
コメントをありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
2020/2/17 03:45
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
夕食後寝て、トンボさんがそろそろ目覚める頃に寝ます❣️
今日(昨日になった)我が家の娘達は太陽が出ていなかったので活動は鈍かったです。
2020/2/16 01:20
極楽トンボさん
なかなか読み応えがありました❣️
直ぐに忘れるので、また読みに帰って来ます。日誌にしてくれていて有り難いです❣️
2020/2/16 19:54
極楽とんぼさん、こんばんは!
いつも、面白い情報をありがとうございます
なかなか自分では、読む機会もないので、すごく助かります!
日立製作所の機器もすごいですね〜〜!全然知りませんでした!
2020/2/16 19:21
極楽トンボさん
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします^ ^
2020/2/17 07:52
チェシャ猫
茨城県
英国の小説、名探偵シャーロック・ホームズ氏が、晩年に養蜂をして暮らしていた、、と小学生の頃に読んで、ずっと心にあったミツバチですが、特別な人が特別な場所でやるも...
チェシャ猫
茨城県
英国の小説、名探偵シャーロック・ホームズ氏が、晩年に養蜂をして暮らしていた、、と小学生の頃に読んで、ずっと心にあったミツバチですが、特別な人が特別な場所でやるも...
ふさくん
岡山県
令和元年、自宅に知人が巣箱を置くと直ぐ入居。それを知人が持ち帰り、代わりの巣箱を置くと1週間後位に入居。 これにより自分で飼育する事を決意。 日誌参照→http...
ふさくん
岡山県
令和元年、自宅に知人が巣箱を置くと直ぐ入居。それを知人が持ち帰り、代わりの巣箱を置くと1週間後位に入居。 これにより自分で飼育する事を決意。 日誌参照→http...