みつばちの病気
強群を保つために
病気に対して,ミツバチ自身も基本的には抵抗性をもっています.
蜂児の病気に関しては,異常のある蜂児を捨てることで蔓延を制限しています.
しかし,蜂児と成蜂のバランスが崩れると,異常個体の除去は難しくなり,
また巣内の環境維持も困難になるため,蜂児の成長が乱れ,弱った蜂児が感染して死亡するようになります.
特に低温期や餌の欠乏期に弱小群を作らないこと,ダニの診断を行い,夏の大発生(上記注)を防ぐことが重要です.
また,弱小化した蜂群に関しては,原因がある程度はっきりするまでは合同などをしない方が安全です.
巣板の共有にも充分気を遣い,健常群への感染経路を絶つ工夫が必要です.
健常群として維持できる強群とは30000匹以上で,巣板10~12枚以上のものを指します.
原則として,巣板1枚に2000匹以上となるような密度が最適です.
この密度が低くなること=巣の面積と働き蜂のバランスの悪化となります.
ミツバチを「混んだ」状態で飼育することが重要です.
巣板が多すぎる場合には調整して下さい.
また飼育環境に関しては,木立に囲まれた湿気の多い場所に蜂場を構えている場合は,空気がよどみやすく,また降雨のあと,蜂場内に水がたまりやすいです.
できるだけ乾いた空間に巣箱を設置することを心がけて下さい.趣味養蜂で,天候にかかわらず内検作業が必要になる場合には,雨が吹き込まないように屋根を設け,地面からできるだけ離して巣箱を設置するとよいでしょう.
蜂場のウワミズザクラ 新芽がちょこっと 、快晴! 美味しい空気。
http://www.tamagawa.ac.jp/hsrc/contents/pages/note/bee-diseases.html