投稿日:2020/3/28 21:48, 閲覧 516
3/26 am. 市内他地域(12km)のとある図書館館長(友人)から電話あり。 別館の木造建物の南側基礎コンクリート下端の孔へのニホンミツバチの出入りが盛んになってきて、どうしたら良いか? という質問。
基礎情報として、裏手の木の洞に自然巣があったようですが、昨年秋に(スズメバチによる襲撃のせい)居なくなってしまい、現在の場所〔別館基礎下端から入り込んで床下に営巣した模様。 その場所は地盤沈下の影響で周りの敷砂利が下がり、基礎の段差がむき出し状態。
電話での情報では正確な状況がわからないので、当日15時頃 上記のような現況を確認させてもらいました。 ⇒ こういった経験は初めてでしたが、見るなり愕然としました。 … 出入口は基礎の下端の孔(5x3cm)で、通り道はミツバチがやっと通れる隙間のようで、巣があるのは多分その先の床下で、床下には入り込めない構造。 複数の雄蜂の出入りも観られ、分蜂はカウントダウン。
全く巣の状況を見られない訳で、まずはつるはしで床や基礎壁を破らせてもらうよう話したら、勿論“NO”。 そこで、私に善処策を乞うのであれば、それをアドバイスとして参考にするのではなく、強制的にそれに従ってもらうことを条件提示し、承諾してもらいました。
【まず (私のアドバイスを聞いたというだけでは やりそうなので) 殺虫剤噴霧で虐殺するのは絶対にダメ! 私が許さない! 関係者の子孫にもタタリがある!と脅し】 … 実際に殺虫剤散布した場合、巣内に蜜が残り、オオスズメバチがこぞって押し寄せて周りをうろつくのは必至。
【次にすぐに分蜂が起きるかもしれないので、大至急全建屋周りの隙間を点検し、あれば塞ぐ】 … 分蜂群がそこに営巣したら悩みが倍増、適切な対処も困難なため。
【対処策① : そのまま放置する】 … 人道的にも 蜂の犠牲を無くすにはいいのですが、施設側の一番の悩みは 夏~秋にオオスズメバチが襲ってくるアプローチ航路が来館者(1/3)の歩行路とクロスするので、この策は困難と判断。
【対応策② : 残酷ながら 出入口の孔をモルタルで塞ぐ … 結果蜂達は息絶えます。】 … この結論は出したくなかったのですが、条件を提示しました。 = 今後放置して2回まで分蜂させること。 但し 分蜂群に近くに営巣されては(先方が)困るので、ボランティアで当方が集合板と待ち受け巣箱を設置し、収容出来たら無償で当方が引き取る。
※この場合であれば(決して望むことではありませんが)、閉じ込められたミツバチは貯蜜を消費してある程度寿命を全うできます。 ⇒ 何よりハチミツが巣内に残らず、その後周辺へのスズメバチ襲来を回避できることを力説しました。
※分蜂2回という条件の理由は、初回分蜂群の女王蜂は母親で、いつまでの寿命かわかりません。2回目は長女女王群ですからこれから永く生きて遺伝子を継承できます。
今回の条件として分蜂させるという目的は、せめてニホンミツバチのためにその群の遺伝子を残してあげることで、それを確実にするための“2回”です。(私がGETできる分蜂群を増やすためではありません。)
⇒ 結果、私に対処を任せてもらうことになりました。 ※私はニホンミツバチ達によって動かされています。 その実感で より幸せな感じです。
早速 昨日、分蜂集合板2枚(巣の南方の枝垂れ桜と柿の木に設置) と 待ち受け巣箱(3段…移動考慮)を設置しました。 また待ち受け巣箱は、集合板の下が良かったのですが、陽だまりの現在の出入口脇にしてみました。 ⇒ 写真の右下方向です。
自家群と分蜂タイミングが重なりそうで、ひやひやしています。
施設側からはここまでのところで大変感謝してもらいましたが、『私も駆け出しで、暗黒の座学時代にここの本で学ばせてもらっただけですよ!』と一言。 … 感謝と皮肉を込めて。 ⇒ 絶対に失敗できないと自分にプレッシャーをかけるだけでした。(*_*; ・・・ 私がGETできなくても 2回の分蜂群発出を祈念しています。
最後に 館長には 『今回の問題で、ミツバチやスズメバチが悪いのではなく、悪いのは 自然界での営巣場所を奪った人間、そして公共施設としてミツバチに営巣されるような建物の欠陥部分をチェックもせず放置した人間! そのことを認知してもらい、さらに今回は最後に封じ込めした後に、形はどうであれ 『ミツバチ供養』をするよう要請しました。
ハニーエイトマン
埼玉県
3年間の待ち人来たらず期間を経て、2018年5月から ニホンミツバチとのお付き合いを始めました。 分蜂による自然界への回帰や飼育群の増加という経験もありましたが...
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
ハニーエイトマン さん
おはようこざいます。
公共図書館なら、情報と知の集積場所です。ハチと人間の安全確保をした上で、自然観察の生きた教材として提示したら、いかがでしょうか。関連の図書のPRにも生かせます。
実際に、わたしたちの地方では、自然公園や、公民館で飼育している例もあります。公共機関では、責任問題もあり安全第一で、駆除一辺倒になりがちですね。
2020/3/29 06:44
ハニーエイトマン
埼玉県
3年間の待ち人来たらず期間を経て、2018年5月から ニホンミツバチとのお付き合いを始めました。 分蜂による自然界への回帰や飼育群の増加という経験もありましたが...
葉隠さん、コメントありがとうございます。
最初に即刻回答=NOとならずに床を開くことができれば良かったのですが、それを期待しても OK が出ることは 悲しいかな現実の世界ではあり得ません。 (相手は分別&お金のある良心的な個人ではありません。)
今回、もし私が熱心に/執拗に“床破り”を要求するとどうなるか? ⇒ 私との会話は終わり、即刻穴埋めされるか、あるいは殺虫スプレーが噴霧される ことになりますので、この最悪ケースを避けました。
自分の中では納得できた結論ではありませんが、私が始めたニホンミツバチの保護を目的にしたサポート活動について 昨秋ここにプチプレゼンしておいたため、施設側が最悪の暴挙に走る前に私に連絡をくれたことが救いでした。 このことについては褒めてあげ、それに応える意味で可能な協力を約束しました。〔自家群の分蜂も控えていて、大変なんですけど~!?〕
葉隠さん、またご指導よろしくお願いします。
2020/3/29 07:36
ハニーエイトマン
埼玉県
3年間の待ち人来たらず期間を経て、2018年5月から ニホンミツバチとのお付き合いを始めました。 分蜂による自然界への回帰や飼育群の増加という経験もありましたが...
yamada kakasiさん、コメントありがとうございます。
理想はそうなんです。 なので、昨秋のプチプレゼンの時に生きた教材としての飼育・活用を提案しました。 ただ安全対策は 100%でないと誰が判断するにしても承認が得られず “GO”はかかりませんし、ここは他の施設よりも自然観察の実践面では最も熱心に取り組んできていますので、手も回らないでしょうから、そちらを継続してもらえばいいかと考えます。
何より 私は職員ではないので、早く縁を切りたいんですけど・・・。
2020/3/29 08:22
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
関係者の子孫にもタタリがある!
思わず笑ってしまいましたが、笑っていてはいけない状況でしたね。
今回のご努力に本当に感謝いたします。
ニコルさんの称号はお返ししたいです(笑い)。
埼玉のC.W ハニーエイトマンさん!
2021/7/25 06:47
木製床を切り開き作業後に復元する、または床に点検口を設ける方法もあります。床下の巣では時々これらの方法を選んでいます。
2020/3/28 23:45
葉隠
佐賀県
ニホンミツバチの繁栄を願っています。蜂の駆除依頼を受けた場合、全て保護捕獲しています。床下での捕獲は重労働ですが、軽い返事で引き受けています。 床下できつい姿勢...