今年は天候不順の影響なのか3日前からムネアカオオアリの集団に襲われています。
襲われたのは桜の木の根本に置いてある群。この群だけはコンクリートブロックの上に巣箱をセットしてありブロックの隙間からも出入りできる様になってます。
集団のムネアカオオアリが一匹づつミツバチに噛みつき弱るのを待ってそのまま巣に運んで行きます。ミツバチは逃れようと、もがきますがアリは離しません。ミツバチが元気なうちは噛みつかれたまま何処か遠くに飛んでゆくのがせめてもの抵抗。悲しく恐ろしい光景でした。
バーナーで焼いて、何度か潰した後のアリの様子。段差がある所は6ミリ開いていて蜂が通れる様にしてある。アリはそこからも蜂を襲っている。
最初は板でアリを潰し、バーナーで焼き、200匹位潰しました。ほぼ居なくなったので、家に戻り1時間ほどして見に行くとまた同じ様に襲われています。ムネアカオオアリは自分たちの死骸も巣に持ち帰ります。板で潰し、また百匹以上のアリを潰しました。ムネアカオオアリも異変に気付き慌てて隠れる様になります。
蜂を襲うところ。数度板でアリを潰し、居なくなってから少し経ったところ。最初の悲惨な状況は、余りに驚き、慌てていたので写真どころではなかった。
これではラチが開かないと対策を調べる事にしました。知人からホウ酸が良いとの事で砂糖、ホウ酸、水でホウ酸gelを作り蜂が食べない様に工夫しセットすると、すぐに多くのアリが食らいつきました。が、その間も蜂は襲われていますので、板で潰します。そんなことを数回繰り返しました。
ホウ酸はアリが巣の中に持ち込み巣ごと消滅するとの事ですので、期待し、翌朝確認に行くと、また同じ様な地獄絵巻が展開されていました。今度はシュガーパウダー重曹。これもそそそこ食らいついていますが、全てではなく、依然ミツバチも攻撃されています。もう1000以上潰していますが、いっこうにアリは減りません。
噛みつき巣に運ぼうとしている。蜂は逃げようともがいている。可哀想!
捕らえた蜂を巣に運んでいるところ。蜂はまだ生きていてしきりに飛ぼうと羽ばたいている。
捕らえた蜂はブロックの下と3方向に運んで行きます。どうやらブロックの下にメインの巣があり3方向の巣からはおこぼれに肖ろうと来て加担している様です。
ネットではアリは酢酸の匂いが嫌いらしい。また皮膚呼吸もしているので界面活性剤が着くと呼吸ができなくなるので死んでしまう、などの情報もありました。
そこで今度はスプレー容器に洗剤と酢酸を水でうすめ、アリに吹きかける事にしました。するとアリはパニックになり、うまく吹き付けられたアリは瀕死状態になりますが、あまり上手く掛らなかったアリはそれほどのダメージはない様な感じでした。
それよりも酢酸の匂いが強烈で蜂の方が驚き、嫌がって、暑くて外に出ていた蜂が瞬く間に巣箱の中に入り、外勤バチは巣箱の中に入るのをためらう様な感じで、巣箱の周りが賑やかになりました。逃去を心配しましたが、半日くらい経ったら匂いも消え、元の姿に戻り安堵。
しかし、時間が経つとアリもまた出てきて襲い始めます。アリは幾多の試練で大分学習した様で、潰そうとしても数匹つぶすうちには隠れてしまいます。
そこでアリの巣を石鹸水で浸してやろうと40リットルの石鹸水をブロックが浸るくらいまで巻きました。
アリのでは入り口の一つと思われる所をモルタルで塞ぎ、アリを潰しながら、徐々に狭めて行こうと思います。
隙間をモルタルで塞いだ所。アリはだいぶ少なくなった様に思いますが、まだわかりません。
まだ6ミリの隙間の下からも出入りしているのではと思うので、今度は様子を見て、下のブロックを外して処置する予定。
ですが、このままいなくなればいいのだが、まだこの戦いは続くでしょう。
今年の春は弱小自然入居群が入居後3日目にしてやはりムネアカオオアリの集団に襲われ、結局は消滅しています。
もう、見つけたら潰し、巣を見つけ出し、ホウ酸団子で早期に退治しなければ。
昔はあまり見かけなかったのに(山にはいたような気がします)最近多くなった様に思います。