離蜜時の蜂蜜の糖度が76%程でしたので糖度上げを行いましたが、3日間で2%上昇して78%には成りましたが、その後1%上げるのに8日間掛かってしまいました。含水率が低くなるに従い水分の蒸散量も少なくなるのか、糖度の上昇が極めて緩やかになる様です。
目標の79%に達しましたので、取り敢えず蜂蜜を濾す事にしました。
濾し布の選択です。同じ倍率(40x)での顕微鏡での拡大画像です。
①王乳こし布 セイヨウミツバチのロイヤルゼリーを濾すのに使われる様で、ナイロン製の目の細かい濾し布ですが、糸が細い為か蜂蜜の通りは早いです。
②晒し木綿濾し布 王乳こし布より目開きは大きくみえますが、和食の出汁を濾すのに良く使われています。
③ネル生地こし布 コーヒーをドリップする際や、高級な料理店で出汁を濾す際に使われるようで、非常に目が細かい厚みのある濾し布です。
上記三種から考えてみましたが、僅かながら花粉の混入が有りましたので、今回は1番目の細かそうな③のネル生地の濾し布を用いて濾しています。
EMサポートR15の受け口には、直径30cmのステンレス金ザルがピッタリ収まりますので、離蜜時に用いた金ザルが丁度良い大きさでこれを使います。
金ザルの中に濾し布を敷き詰めて蜂蜜を投入すれば、蜂蜜の質量で濾し布がズレてしまう心配も解消できます。金ザルとR15の蓋の径が丁度合いますので、蓋を閉めてビニール袋で覆って蜂蜜を濾せば衛生的に作業も行えますね。
ネル生地は目が非常に細かく、厚みも有るために蜂蜜を濾すのに時間が掛かります。1時間掛けて濾したものが次の写真です。
2箱分の蜂蜜ですので今日中に終えるのは難しい様に思われますが、急ぐ必要も有りませんので気長に行います。