彌助
愛知県
愛知県の西部 伊勢湾を望む知多半島の片隅で、ニホンミツバチのお世話をしながら緩やかな生活を楽しんでいます。 此方のサイトにて日々勉強させて頂いている初心者です。...
投稿日:2023/6/19 18:30, 閲覧 467
今年は自作の巣枠式巣箱(重箱流用)を作成して、飼育群で試すため継箱として差し込んでいます。
今回はその中の1群に対して、採蜜による減箱にて巣枠式での営巣を促す事を目的として、重箱式巣箱4段の内2段を採蜜し減箱しました。残る巣箱は重箱式2段と巣枠式ですが、巣枠式にはまだ巣板は出来ていませんでした。
同様の方法で試している自宅庭先群では、巣板の確認は未だですが、多くの蜂娘が巣枠式部分へ集まっていますので、営巣が始まっている様にも思えます。どうしても贔屓目に見てしまいますが、今後の進展が楽しみです。
巣門枠から上部を見上げたアンダーバーからの画像です。
本題の採蜜ですが、今回は2段分で9.13kgと多くの蜂蜜が採取出来ました。糖度も前回には及びませんでしたが82°程(前回は83.5°)で粘性も高く、離蜜で丸一日掛かりましたが残蜜多め、蜜濾しには1日半を要しました。今年は過去に無い高い糖度の蜂蜜が採れています。離蜜や蜜濾しには時間が掛かりますが、糖度が高いのは格別な気分です。
換気口の設置で巣箱内でこもる湿気が排気され、代わりに乾いた空気が取り込まれる事で、天井部の結露発生に防止効果が有り、蜂娘達の糖度上げにも追い風の様に感じますね。
瓶詰めはEMバケツR-15が使い易くて重宝します。最後ゴムへらで少し助ければ、綺麗に排出して全て容器に納められます。排出口の口径を大きくして有りますが、それでも糖度が高いので時間が掛かり、瓶詰めと並行してラベル貼りも行えました。
蜂蜜の瓶詰めを行いながら糖度を測定してみました。
詰め開始から
3瓶目=82.5°
10瓶目=82.0°
20瓶目=82.5°
30瓶目=82.5°
40瓶目=82.0°
50瓶目=82.0°
60瓶目=82.0° でした。ラベルに糖度は表示していませんが、もしも表示するとなると迷いますね。最も低い値を採用すれば問題無い様に思いますが正解は…⁉
我家の蜂蜜は蜜源植物の影響からか、何時も色が薄いのが気になります。草花主体の花蜜なのでしょうか⁉ 糖度が高い蜂蜜の色は濃いものと思い込んでいましたが、蜂蜜の色と糖度には、それ程深い関係では無さそうな気がして来ました。森林総研様から「花粉から蜜源の推定」の結果が届くのが楽しみです。
135g(表示は130g)詰めの蜂蜜瓶が63本出来ました。仕上げはキャップシールをヒートガンで溶着して終了です。
採蜜の日と同日に、幼馴染の親友が救急搬送されてしまいましたので、早期回復を願い、今回は蜂蜜瓶のラベルを「祷」にしました。
今日、蜂場へ行った際にチョット気になる徘徊蜂が眼に止まりました。マサカとは思いましたが家に持ち帰り、アカリンダニ感染の疑いで鏡検してみました。
結果は白(陰性)だと思います。カラーを外す際に片方の気管を見失ってしまいましたが、確認できる気管からは、透明感のある白い色の気管ですので健全な個体だろうと推測できます。
高度な技術は全く必要無く、頭部を外して胸部を観察するだけですので簡単な検査です。慣れれば5分程度の時間でも検査が可能ですので、四季を通じて猛威を振るうアカリンダニ感染に対し、早期発見、早期治療を望まれる方にはお勧めです。
日本蜜蜂との楽しい時間が安定して続くと嬉しいです。