先日、森林総合研究所様からご案内を頂いた「ハチミツから蜜源植物を推定しよう!」に参加する為に5月27日(土)自宅庭先群から採蜜を行いました。
推定される蜜源植物は何が見えて来るのか大変興味深く、とても有難い企画と感じましたの速攻で参加を決めました。その他、今回の採蜜には、巣箱を改造した事で糖度に変化が有るのか⁉の確認も有りましたので、楽しみにしていました。
普段通りに採取した巣板から、たれ蜜方式で離蜜しましたが、今回はヤケに粘性が高く、中々離蜜が進みませんでしたので、早速お楽しみの糖度を測定すると驚きの84.0%!
内心80%あれば良いな⁉と期待していましたが、期待以上の爆上がり糖度に歓喜しました。がしかし、測定値を疑い再測定。新に3か所から試料を採取して測定しましたが、最低の値でも83.5%を示しましたので幻覚では無さそうです。
糖度爆上がりの背景には、1年前に巣箱内の結露対策で薬室を改造し、換気口を取り付けた事に有ると考えます。改造後、薬室の天井や側板は何時も乾燥しており、底板へ溜まる結露水も少なくなり、改善を実感しておりました。上手く行くと結露水対策の相乗効果で、ハチミツの糖度アップも期待できるかも⁉と思いを巡らせていました。
過去の採蜜時に測定した糖度は、76%~79%の範囲内に収まっています。管理図で示せば正規分布で安定して、とても良い管理状態にあったと思います。今回の糖度83.5%を、この管理図上に打点したとすると、管理限界から大きく外れますので明らかに異常値だと判定できます。飼育環境で過去と現在に違いが有るのは、換気口の設置の有無ですので、この裏付けからも異常の原因は換気口と断定しても良いと言えますが、データが少な過ぎますので今後も実験を重ね、検証したいと思います。
しかし良い事ばかりでは有りませんね、2日掛かりの離蜜もハチミツが非常に多く残っている様子です。離蜜中の巣板質量が2.8kgから一向に減りませんでしたので、1kg超のハチミツが残っている様ですが、離蜜を諦めて一旦冷凍してから蜂娘達に還元する事にしました。
蜜漉しには王乳こし布を四つ折り(4枚重ね)で使用しましたが、蜜濾しにも時間を要し2日目に突入しましたが中々終える事が出来ません。いつも同様の方法で行っていましたが70%台後半の糖度では20分程度の作業でした。糖度が高くなると粘性も比例して大きくなり、作業性は反比例し糖度の上昇と共に悪くなる一方ですね。蜂蜜業の方が加温して蜜濾して居られる理由を肌で感じましたが、日本蜜蜂が作ったハチミツは、自然のままのハチミツが売りですので、他の良い方法を探さねば成りませんね。
蜜濾しの途中でしたが、森林総研様に送るハチミツを先に瓶詰して、午前中に発送してきました。
口径を大きくしてありますが吐出量が少ないです。
巣箱の換気口には賛否両論有りますので一概には言えませんが、メントール投与中の工夫や、厳寒期に換気口を塞ぐ等の煩わしさは有りますが、匂い漏れによる天敵の誘引やスムシの著しい繁殖等の不具合は今の所皆無です。
私的には今の所有利な点を強く感じていますが・・・