先ずは結果からの纏めとして、
原因として確実にこれは違うなと云うのを排除します。
・蜂蜜不足→屋根裏部屋でも順調に貯蜜が増えてること確認済み、給餌前後変化なし
・花粉不足→花粉荷給餌前後変化なし
・寒い→いやいや連日真夏日
結果として残るのは、
①病気・ウィルス
②暑さ→但し、35℃キープより大幅に暑かった訳ではないので可能性低し
③造巣空間不足
④産卵数の落ち込みにより死亡数も減った
④は今後の蜂数が増えるか減るかで推定可能、引き続き注視
①は対策が遅効性でじわじわ効いてきた、若しくは自然治癒した可能性が低い乍ら残っている程度。
消去法でも数値との関連でも矢張り③が濃厚。だとしてそれが直接の死因ではないし一応、生きたまま捨てられてるのも見ていない。
何故③が死因に繋がるのか考えるにつけ、育児域が継ぎ箱後、変化したと見受けられる。
巣板が長い順、つまり、蜂達のお気に入り順は、東北→東南→西北→西南で、蜂児出し全盛の頃は育児域が西北と西南にあり、継ぎ箱後は東北と東南に移ってきた様に見える。だとすると考えられるシナリオとしては、
東はもう底に近いので造巣しても育児には使えない、仕方なく遅れていた西の造巣を行い、新築なので女王は産卵する、が、造巣ペースが芳しくなくお気に入りの東エリアの古巣房にも産卵、結果、育児域が分散し温度管理が徹底できず蜂児の死因となった。そこに継ぎ箱で急に底が遠くなった、あっらそれならお気に入りの東を増築すんべぇと育児域が東に集中し始めた。ってなトコかなぁと。
だとすると造巣状況と蜂児出しの相関を検証する必要がある。
表はベランダに残った死骸の数、成虫・蛹・幼虫と気象データ並びに造巣状況を示す。そうベランダに残ってるだけなので、絶対数は全く信用できない、下手したら残る数と同等かそれ以上が自力でベランダ外に捨てられている。なので増減の傾向と最低これだけは間違いなく死んでいると云う風にしか捉えてはいけない。蛇足だが昨夜久し振りにチンチョック(タイ語でヤモリ)が巣門外カメラに捉えられたのだが、門番を警戒しつつ(門番は怖いらしい)、板にこびりついた白い蝋屑にアタックした。どうやらチンチョックは蜂児を喰ってる。。。死骸清掃係の同志であった。
さて、造巣と蜂児出しの相関だがデータとしては見事に符合する。
次にこの蜂児出しと云う大問題を何が引き起こしたか、原因と対策だが、これはどう見ても巣落ち防止棒である。
気持ちは分かるがこの群れは隅っこが好きである。入居当初から東北角を中心に蜂球を作っていた、そしてそのまま造巣をするので東北角中心に巣板が巣箱に対して50°程度の角度をもって造営されてしまった。天井スノコは壁に平行に溝があったのにも拘わらずである。その結果、棒は巣板の中心でなく縁周辺にくるので避けようと思えば避けられる場所に来てしまい、事実、上の方は下に空間もあるので抱き込んだが、一番下の棒は嫌がられて棒を避ける形で造巣が止まってしまっていた。同時に十字になった棒がエリアを分断し巣板全体が歪になってしまった。
この教訓から、巣落ち防止棒を考察したい。先ず試すのは、twitter(やってないけど)も採用した"X"である。十字でなく45°捻ったXである。そちらの詳細は又、別途。