投稿日:2023/8/1 10:00
蜜蝋の融点は62℃以上、しかしこの温度は巣が液体になってしまう温度。
一方で蜜蝋を扱う手芸の情報だと人肌で柔らかくなるとのこと、、、
手指が体温と同じってことはない、冷え性でなくとも若干は低い筈。
つまり育児域の35℃と云うのは結構限界ギリギリの温度らしい。
但し、形を留めない程、柔らかい訳でなく、造巣初期に根元に近い所で育児したとて、それ程自重が無いので落ちることはない。そして巣板が下に延びれば、育児域と根元は遠ざかるし、根元に近い所は貯蜜に使われるので蜂蜜分熱容量が大きくなり、つまりは温まり難くなる、、はぁぁ、良くできてんなぁ。
恐らく天井付近の蜜蝋温度が35℃以上になると危険なのかなぁと。
気温と巣(蜜蝋)温は違う、空気から蜜蝋への熱伝導率は低いので蜜蝋自体が人肌になるには結構な時間が掛かる。100℃のサウナは平気でも100℃の熱湯だと即、大火傷の原理。これ固体だと更に熱伝導率は高い、、つまり、人が直接触れて熱を伝えたり、直射日光で巣箱が直接温められたりした場合、この温度は気温で伝わるより遥かに早く蜜蝋を温める。
なので先ず恐れるべきは直射日光、炎天下の車の中がサウナ並みになるのを考えれば巣箱表面が70℃とかになってしまうと天井板35℃など短時間で達成可能。但し、木材はそれ自体が高い断熱性をもっているので、部材接合部が接する面積にも大きく左右されるが何れにしても天井板まで熱が伝わるにはかなりの時間が掛かるので、日照時間が短く周辺温度が低ければ例えば日没後の低温なんかで伝わる前に冷やされ天井板までは伝わらない。
究極は天井板が宙に浮いていれば外部直射日光の熱は巣箱内温度の上昇でしか伝わらないことになる。とは云えその構造に注力するよりは、如何に直射日光を避ける様にするかが遥かに効果的で現実的だと考えます。
次に気温によるものですが、そもそも、育児域の35℃は巣箱内で上昇気流を生み出し、その流れはゆっくりと巣板と天井板に熱を伝え乍ら、それ程冷えずに下降流となり巣箱内で対流してる筈なので大事なのは天井板の抜けとなる。感覚的に分かり易い例としては、ドライヤの熱風を手指先に当てる、この際、指を閉じた時と開いた時でどちらが先に、熱ってなるかを想像するのが良いかなぁと。物理的には分子が接する密度と時間の積で流体と熱力学なんだけど、、
兎に角、巣板の根元は35℃の空気を素早く通過させて滞留しない様に、その他天井付近を中心に流れを阻害する様な形状にならない様に。
とここまで対流、つまり天井が塞がってる場合を想定してましたが、天井から排熱する場合は空気の流れが煙突状態になります。
間違いなく排熱の効果は高いですが、育児域35℃キープは大変になり、燃費が悪く、つまり、蜂蜜の消費量が増える筈です。
通常は同じ空気が対流でグルグル回り、そこに扇風でちょいちょい外気を混ぜることで微妙な温度調整をしてる様に思います。
恐らく外気温が24時間35℃なら巣落ちするのでしょう。でもそんなことはあり得ないので、熱帯夜でも28℃とか、その気温差で巣箱自体を冷やし、日中又、危ない所まで上昇し、夜冷えるを繰り返してるのだと思います。
究極を考えるなら24時間外気温37℃でも巣落ちしない天井板は実現できます。幾ら断熱してもその環境であれば何れ臨界に達してしまうので強制的に冷やすしかありません。直ぐ近くでは35℃が必要なので阻害しない様に局所的に冷やす必要があります。となれば水冷しかないです。天井板にアルミ配管を通して結露しない温度の水を循環させれば良いかと思います。常時は必要ないので気温が36℃を超えたら自動的に30℃の水を循環開始するとか、、冷やし過ぎて蜂児が死んだり、結露した水で濡らしたり別のリスクもあるのでやるならガッツリやらないと駄目ですが。
cai
神奈川県
ニホンミツバチの観察が目的の飼育で野生蜂への巣箱提供と云うスタンスです。分蜂(繁殖)を優先し、採蜜や管理は極力行わず、代わりに手間要らずの巣箱を日々考えてます。...
cai
神奈川県
ニホンミツバチの観察が目的の飼育で野生蜂への巣箱提供と云うスタンスです。分蜂(繁殖)を優先し、採蜜や管理は極力行わず、代わりに手間要らずの巣箱を日々考えてます。...
おっとりさん
パッシブソーラハウス、素晴らしいと思います。
ボキもグラビティコンベアとかカラクリとか大好きです。
搬送するのに通常は電気か圧縮エアとかの動力を使いますが、グラビティコンベアと云うのは重力を動力源にして物を運ぼうってモノです。まぁ、なかなか難しいんですが苦労してもやりたくなります。他の動力を使えば考えなくても良いのですが、、、考えたいんでしょうね、きっと。
ヤドカリ人生であちこちフラフラしてきましたが、今回の蜜蜂入居をきっかけに定年も数年先に迫ったのもあり、少し定住を意識する様になってきました。都会だと何もしたくなりませんが、田舎だと色々あり過ぎて大変そうです。
2023/8/1 11:16
cai
神奈川県
ニホンミツバチの観察が目的の飼育で野生蜂への巣箱提供と云うスタンスです。分蜂(繁殖)を優先し、採蜜や管理は極力行わず、代わりに手間要らずの巣箱を日々考えてます。...
2023/8/1 12:29
cai
神奈川県
ニホンミツバチの観察が目的の飼育で野生蜂への巣箱提供と云うスタンスです。分蜂(繁殖)を優先し、採蜜や管理は極力行わず、代わりに手間要らずの巣箱を日々考えてます。...
おっとりさん,
藤沢なのでまぁまぁ田舎な方です。もう少し山が、、と思ったら、大山山系はクマが出るそうで厚木市民からしてみると、そりゃ出るだろうねって感じで巣箱を土佐犬の檻に入れなきゃいけないから、、引っ越し候補からは外れました。鎌倉にはタイワンリス居るし、、
あと補足ですが、外気温が35℃になると対流が止まります。育児域と周囲の温度差がなくなってしまうので。恐らくですが蜂が水を使って気温を下げようとするのは、この巣箱内気流(対流)が止まった時なんじゃないかと思ってます。彼等自慢の空調システムが使えませんからね。
2023/8/1 12:42
cai
神奈川県
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おがおがさん,
敢えて返信で申し訳ありませんが、仰る通りです。確かに考えてる中で、巣板根本が軟化して落ちる、、ことは殆どないんじゃないか?と感じました。だからスムシと落下防止棒を避けることによるいびつな巣板と云うのは実際の落下事故の主因であると考えられます。
7Fの恩恵なのか、スムシも蟻もスズメバチも見てません(シオヤアブはデコピンしましたが)ので、すっかり脅威から外れてました。。
スムシも巣板にさえ到達できなければ巣屑掃除係なのでmasaXさんの70メッシュ天板は極めて効果的と考えます。
採蜜する気がある限り、重箱の落下防止は必須(上を途中で切ってしまうので)ですので、嫌われない落下防止棒が最重要課題な気がします。
因みに現行の杉丸棒φ10はめっちゃ嫌われてます。十字になったトコなんかそこで造巣が止まってます。
2023/8/1 14:57
cai
神奈川県
ニホンミツバチの観察が目的の飼育で野生蜂への巣箱提供と云うスタンスです。分蜂(繁殖)を優先し、採蜜や管理は極力行わず、代わりに手間要らずの巣箱を日々考えてます。...
ハニービー2さん,
有難う御座居ます。現実そうなんだと思います。
うちのは内寸260mmですし、又、多くの開放巣やお墓の巣なんかで見ると側面も接着してるのは稀だと理解してます。恐らくはスムシの侵入経路最前線が異常に延びて防衛体制を敷くのが困難になる為、できればやりたくないんだと思ってます。
なので側面も固定するのは、うわっ、せまっ、こりゃぁ狭いなぁ、とてもじゃないけど家族増やせそうにないぞここじゃぁ、でも、まぁ他に良いトコ無いしやれるだけやってみっかぁ、でも、これ、縦に延びるぞぉ、、横も留めとかないと落ちるだろうなぁ、で始めて人間が継ぎ箱してくれるんで空間はどんどん拡がって下に異常な程、延びていく。ってなトコかなぁと。
内寸220とかの寸法は、蜂がやりたくない側面まで壁に触れるのをやらざるを得ない、そうしないとあまりに小さ過ぎる巣板しか組めない、でも、まぁ、なんとか我慢できると云う絶妙なトコなんだと思います。
蜂にしてみたら、こんな縦長、保たないよ、落ちて当たり前じゃん。広かったらこんなことにぜってぇしねぇし、、って感じかなと。
ボキは蜂蜜より虫が好きなんで虫がどうするのかが見てみたく、偶然ですが内寸260で良かったなと思ってます。採蜜には向かないなと分かってきましたが、又、同じのを買って今日届きました。まぁ、蜂蜜は採れたらで良いです。w
2023/8/1 20:45
cai
神奈川県
ニホンミツバチの観察が目的の飼育で野生蜂への巣箱提供と云うスタンスです。分蜂(繁殖)を優先し、採蜜や管理は極力行わず、代わりに手間要らずの巣箱を日々考えてます。...
おっとりさん,
貴重な情報有難う御座居ます。採蜜を一義に考えるならあまり蜂に自由を与えられませんからね、蜂を本当に自由にした時にどうするかは貴重だと思います。
俄かに考えてみると湿気な気がしました。雫が下がるのが水平面で縦面の水分は落ちていってしまいます。例えば上部から多少水が流れてくることがあるならば、水口から下げてしまっては不定期に水害が起こります。水の流れた痕跡は乾いても残るものなので、それを感知すると、あぁ、ここはないな、と判断することは可能かと思います。
力学に逆らって縦面に造巣する理由は、力学が分からなくても感覚的に分かります、水桶を運ぶのに誰も少林寺の様には運ばないものです。
(両手に水桶を持って腕を水平にまで上げて運ぶ)
モーメントを0にするのが最適、いや、一番楽と誰でも感覚的に理解してる筈です。それなのにそうしないのは、、、なにかしら理由があると、、思った方が面白いかなぁっと。
2023/8/2 08:36
ざっと読ませていただきました。
私はパッシブソーラーハウスを長年楽しんで作ってきました。
水は蓄熱材です。
熱しにくく、冷めにくいです。
蜂蜜は比重が1.4ですから、おそらく蓄熱剤としては水よりも熱しにくく、冷めにくいかな? 分かりませんが、、、
おそらく巣箱ない温度が30℃から35℃をキープするなら蜂蜜は35℃近辺になると思います。
数字は正確ではありませんが、温められたはちみつは夜8時頃までは高温を保ち、日没後に外気が下がりだしてもしばらくは蜂蜜の温度は高く、遅れたカーブで蜂蜜の温度が下がってくると強く予測します。
****************
巣落ちさせない一番好きな方法は樹木の傘を大きくする事だと信じます。
広い面積の森であれば樹木の放散作用で(指令式冷却に似てるか知りませんが)、森は涼しくなり巣箱を取り巻く温度も上がりにくくなるとおもいます。
もっともっとお話しを聞かせてください。
これで、冬の朝に外気温が零度になったときでも室内の温度は11℃をキープしました。
2023/8/1 10:30
①蜂蜜分熱容量が大きいとは、すなわち温めにくく冷めにくいですよね。
これが問題で、一度温まると反って蜂蜜の有無が巣箱の中を冷まさないことになります。
②恐らく天井付近の蜜蝋温度が35℃以上になると危険なのかなぁと。
納得です。指先の体温で蜜蝋細工ができるのですからやはり巣板が35℃以上熱い所に保たれたら危険だと思います。
50℃を超えたら細かくカットした蜂蜜のたれみつ作業の時に巣板がグデングデンどろどろぽくなっていました。
③究極は天井板が宙に浮いていれば外部直射日光の熱は巣箱内温度の上昇でしか伝わらないことになる。とは云えその構造に注力するよりは、如何に直射日光を避ける様にするかが遥かに効果的で現実的だと考えます。
充分になっとく。さっそく取り入れます。
2023/8/1 10:53
caiさん ハニービーさん おはようございます。
話が神髄に来てるようで、caiさんの自然巣では横壁には巣板を固着したくない? 天井だけを固着したいとの話、納得しそう!
下の写真は洞で営巣中の虫の部屋を春に撮影したもの。
内径は24cm強あります。
壁が好きなようで!
壁しか固着していなかったので? 6月に巣落ちする事になりました。
幸いQは生き延びたようで頑張っていますが、また、又、壁にしか固着していません。
まだ養蜂の洞をどうするのが良いか分からないので、与えた空間を虫は好きなように使えば良いと思い静観しています。
ラオス式洞は天井は平らで普通の丸洞と同じになっていますが、天井から巣板を垂らさずに中間の高さで壁から始めるものが多いです。
群馬の山さんのお話では、本物の樹木洞は天井がまっ平になっている事は皆無だから壁から固着するのは当然とのお話でした。
2023/8/2 02:19
「巣落ちのメカニズム」
これを温度だけで語るには片手落ちかと思い補足したいと思います。
まず、大前提として巣落ちは巣板の強度が荷重に耐えられなくなったときに生じます。
強度が低下する要因は次のようなものがあり、
これらが複合的に影響する事で巣落ちに発展します。
・スムシの巣板食害による強度低下
・巣板が巣落ち防止棒を避ける事による縦長の巣板
・蜂が増える事による荷重増
・高温による巣板の軟化
・スムシの巣板食害による強度低下
スムシが発生すると、巣板に入り込み巣板を食い破りながらトンネルを掘ります。また、働き蜂がスムシを排除またはスムシ食害部の再構築のために食害部周辺を大きく削り取り穴が開きます。これらの穴によって巣板の断面積が少なくなり荷重に対し弱くなります。食害部が多くなれば強度低下し比較的低温でも巣落ちが生じる可能性が高まります。
・巣落ち防止棒を避ける事による縦長の巣板
巣落ち防止棒を付けるとそれを避けるために先端部が縦長になります。そのまま営巣を続けると縦長のままとなり巣板の断面積が減ります。断面積が減るため荷重が集中し巣落ちしやすくなります。
・高温による巣板の軟化
既に記述されている内容の通り温度が高くなることで巣板が軟化し強度低下します。
・蜂が増える事による荷重増
蜂が増えれば巣板にぶら下がる重さも増える事になり上記のように荷重が増すことにより巣落ちしやすくなります。
ちょうど今の時期皆さん巣落ちが頻発していますから、春に入居し蜂が多く(重く)なり暑くなり(軟化)が重なり巣落ちに発展しているのを日誌で良く見ます。
巣落ちした巣板を見ると千切れた部分は最上部ではなく、途中でボロボロになった部分であったり細長い巣板が巣落ちしている様子をよく見かけます。(もちろん細長くないのも落ちる時はあります)
という観点から考えると上記の原因が複合的に影響し巣落ちが発生していると考えられます。
また、巣箱内の対流は単純に温度差による自然対流だけではなく巣箱内で蜂が常に旋風し攪拌していますから強制対流も生じて非常に複雑な流れとなっている事が予想できます、内部温度はこういった流れの複雑さから(前の日誌で測定された通り)比較的均一となっている考えられます。ミツバチ旋風による強制対流がありますから内部温度と外部温度が同じとなった場合でも対流が生じます。
巣落ちしない巣箱は皆さん考える事ですから、温度管理以外にもこれまでいろいろな事が実施されてきています。
一例としては巣箱の内径を小さくすることです。これは巣箱の側面による接合割合を高める事で巣落ちを低減します。小さくして巣落ち防止棒自体を入れなくて済むという考えもあります。
また、onigawaraさん式の側面へのベニヤ板貼り付けは巣箱外面から数cm離して設置する事で巣箱と板の間に空間を設け煙突効果によって上昇気流を発生させ下部から冷えた空気を導入し抜熱します。これは日陰効果に加え自然対流を活用し流体力学を応用した優れたシステムです。
高温によって巣落ちしやすくなることは確かですがそれ以外にも原因はありますので複合的に対策が必要と思います。
追伸:特に返信は不要です。
以下、巣落ちした巣板です。
2023/8/1 14:25
caiさん、こんばんわ
この様な議論、色々な意見が出て好きです。
「巣落ちのメカニズム」素材の強度と力だけの関係なのです。これが蜂飼いにとっては難問なのですが・・・
採蜜してみれば判るのですが、スノコ(天板)や側面に付けられている巣板の先端部分は、かなり強度の高い(密度の高い)材料となっております。(スクレーパーの刃が入らないくらい固いと感じた)
この固い材料で、天井と側面が固定されていれば巣落ちはしないと思いました。
しかし、蜂が巣門から溢れると、巣箱が満杯になったと勘違いして、継箱をどんどん継ぎ足していきますので、巣板は天井にだけ固定されて側面には固定されないまま下に伸びます。
これが巣落ちのメカニズムと感じているのは私だけでしょうか?
今年の入居群は継箱は1段のみで計3段での飼育を実験しております。これで3段のまま冬越しできれば良いのですが・・・
2023/8/1 20:11
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
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2019の秋に待ち箱開始し、 2020年4月にミツバチ達がやってきてくれ養蜂生活がスタートしました。 2021年9月までは横浜から実家の愛知へ往復していました...
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