内部の刳り貫きは側面から行う事になる。
外科手術と同じで、切り傷が小さく内部を刳り貫くのはそれなりに大変な事だ。
私の場合には大きな開口部を北風が当たらない方位に開けて、別の側面に狭い開口部を開ける。
開口部は幅が数センチでも良いし、場合によっては1本の縦線だけでも良い。
チェンソーで刻むとバーの厚みとソーチェインの厚みで7mm~8mmの切り傷が出来てしまう。
この切り傷は後から木片で埋めるなりしないと風が入り込むし、オオスズメバチが覗いても気持ちが悪い。
開口部はテールを付けて刻むと抜き出す時に容易であり、あとから開口部を閉じる時に押し付ければテールがあるのでぴったりと閉まり、隙間が少なくなる(無くなる)。
尚、底は前面が低くなる様に強い傾斜をつけて、ゴミが容易に流れ落ちてくる事を目論んだが現実には上手く滑ってはこない。
したがってゴミの搬出は一番下に横巣門を付けてワバチがゴミを楽に搬出できる方法にしている。
下の写真は凡そ刳り貫いてあるがこの作業は前からだけではできない。
左右(片側だけの時も)にチェンソーの切り込み線を入れないと加工できない。
内部は丸洞の様に丸くは作れない。開口部の位置や側面の補助的切り込み線の場所によって内部の形は色々となる。
下の開口部には小窓付き扉を取り付ける。
直径7cm位の正方形の穴には100均の透明ボックスを埋め込み、ボックスの中を何かで埋める事で内外温度差を小さくして透明板が曇らないようにしている。
それでも見にくいので状況によっては抜き出して目視している。
異物ゴミがあれば扉全体を開けて処置する。
透明ボックスを差し込んだ状態。 結露発生。 ボックスの中を何かで埋める事で少しは解消する。
狭い切り出し窓は切り出した部材がダメになってしまったので、寸法合わせをして他から嵌め込み扉を入れた。
たまたま嵌め込み扉(下の白い木片)と洞との隙間から出入りしているので、ここを巣門として認めた。
この事実から最初から巣門は正規なものを作らずに、刻み傷を利用させる選択肢がある。
やがてオオスズメバチが来るシーズンになって、、、
上の出入り口を認めた上で縦型多段式にしてみた。
ところがこの板の表面がざらざらしているのでワバチもオオスズメバチもここに捉る事ができて具合が悪いと感じている。
表面の素材をある程度ツルツルにして、ワバチは普通にここに捉ることができてオオスズメバチは体重があるので滑ってしまうのが良いと思っている。
多少の編集を行う事があるが、概略は記述した。