私は ニホンミツバチに接する前に、専門家による書籍やネット情報から、「ハチミツの結晶化」は 主に『気温の低下』で引き起こる と信じていました。 でも、和蜂を飼って採蜜をさせてもらい、ハチミツを保存して経過を観ていると、それはすぐに誤った理論/認識だと気付きました。
14℃以下に保っていれば結晶化しにくいです。一方15℃以上に保っていれば 同様に結晶化しにくいです。 (冷凍庫で保存しても 結晶化しません。)
つまり、ハチミツは「温度低下」で結晶するのではなく、14~15℃を境にしてその上下への『温度変化の累積』で結晶化する という解説への賛同に至りました。
但し、温度変化の累積による影響は割と少なく、もっと大きな要素として、「日光の照射累積」や「振動累積」があります。 … 冷蔵庫は温度変化に対しては最高の保存場所なのですが、ドアの開閉やモーター/コンプレッサーによる振動の影響を受けるため、最悪の保存場所になってしまいます。 ⇒ ハチミツへの振動伝達を抑える工夫を施せば、問題解決できると思います。
基本的に 最低気温が15℃以上の夏場と、最高気温が14℃以下の冬場は、エネルギーを使う(CO2を排出する)ことなく、外気温に準じる環境(裏手でアイスボックスや発泡スチロールボックスに入れる)で保存すれば、結晶化しにくいです。 家の中でも 内気(特に冬場の暖房)の影響を受けにくい床下収納や納戸も いい保存場所です。 結晶化に関して 一番気を付けなければいけないのは、春と秋です! 14~15℃をまたいで 気温が上下動するからです。 春と秋は温度変化&振動を避ける対策で乗り切ることが求められます。
多くのハチミツの専門家が 書籍やネットで 「寒くなるとハチミツが結晶化する」といまだに言っていることが信じられません ((+_+)) わずかながら信頼できる専門家の方は、的を射たコメントをされています。 … これらが何故早く常識にならないのか? わからないです!
反感をかうかもしれませんが、冬場に『温蔵庫』でハチミツを保存するのは、その電力を直再生エネルギー発電で賄っていない限りは、SDGsに反するので 避けるべきです。