『世の中からハチ(受粉媒介者)がいなくなると、人間は4年以上生きられない!』 とは、アルバート・アインシュタイン(AA)氏の言葉だという情報が 巷に蔓延していますが、これは明かなフェイクだと思っています。
私は7~8年前の座学時代(和蜂と接する前)に、書籍で 「4年人類絶滅説を唱えたのは、モーリス・メーテルリンク(MM)氏(『蜜蜂の生活』)だ」と学び、その後日本の書籍(『庭で飼う…』など)やサイトで 「言ったのはAA氏」だという記載を見かけましたが、すぐに それはフェイクだと判断しました。
MM氏であるという証拠の確認まではしませんでしたが、AA氏ではない!という確信がありました。 … それは、もしAA氏なら 答えの“4年”をアピールするより、それが導かれた“シンプルでキレイな方程式”を必ず併記するはずだからです。(むしろ方程式の方を誇示するはず!)
またMM氏も ベルギーの詩人・劇作家・随筆家として知られますが、比類のミツバチ研究者で、その著書=『蜜蜂の生活』の中でも 専門的な非常に詳しい解説をしているようです。
以前、日本のCWニコル氏(森を再生)と仰ぐ おっとりさんが 極楽とんぼを名乗られておられた時に、読み漁られた書籍の中に この『蜜蜂の生活』もあって、その重要箇所の抜粋を日誌にアップしてくださいました。 期待はありましたが、その中には該当の記述はありませんでした。 … 恐らく 愛蜂家のMM氏が、蜜蜂激減の悲惨な現状を嘆いて 読者にインパクトを与えるために、前書きや後書きに書いたものだと思っています。
ひと昔前よりも 現代はネットによってフェイク情報が拡散されやすい環境になっていますから、本件に限らず フェイクの拡散に加担しない(加担させられないように)、情報の転送・転載には 細心の注意を払う必要があります。 皆さんお気を付けください。