ミツバチは暑い時に水を汲みに行き、巣にかけて巣脾の温度上昇を抑えるという話を聞いたことがありました。ピザ窯の温度が比較的安定しているのは壁が分厚いこと以外に耐火煉瓦が水分を良く放出することと煙突からの排熱によって巣門から空気の流れができていることがあげられます。近年、重箱の最頂部に換気窓を設けて排熱を工夫される方が多いように感じます。そして最も重要なのは直射日光が当たらない工夫。でもそれらを全て実施しても、それでも巣落ちするほど気温が上がってしまったらどうすれば良いのか考えました。
昔懐かしい水筒ですが、キャップを開けてわざと水を漏らし、覆っている布を濡らすことで水筒の水が冷たくなることは昔から良く知られています。ミツバチの水汲み、ピザ窯の放熱、水筒の事、、、から、巣箱全体を水によって冷やすことはできないかと思い、試してみることにしました。
巣箱の外周に要らなくなったカーテンを巻きつけ、最初にある程度、柄杓で水をかけカーテンを濡らしておいて、上に蛇口付きのポリタンクを設置、蛇口の微調整で1秒に1滴くらいのスピードで水を供給します。暑いので布はどんどん乾燥します。蛇口の調整で落下を多くしすぎるとカーテンの下から水が垂れてきますが、落下の調整がうまくいくと蒸発した分だけ供給する感じになります。
2時35分
4時05分
5時07分
朝晩の蛇口の開け閉め、水の補充などの管理が必要ですが、これによって少しでも巣落ちが防げたら嬉しいです。
*温度計は外と書かれた数値が巣箱内部の温度です。巣箱側面に穴を開け、センサーを突っ込んで内部の温度が表示されています。