重箱式の12群のうち4群がアカリンダニに罹患している。
4群のうちの1群だけに下痢便がみられたのでこれについてまとめておきたい。
*徘徊 *Kウイング *蜂数の減少 がアカリンダニの特徴と言われている
愛好家の中には下痢便=アカリンダニとしている方も少なくない。私も、
そのように考えていた。
以前 下痢便について、農研機構の前田先生にお尋ねしたところ
『アカリンダニ寄生程度と下痢便の頻度との関係、あるいは生理的(病理的)
メカニズムが明らかになれば、その因果関係がわかってくると思うのですが、
そのような量的な調査がされていない・・』とアカリンダニ=下痢便は、確定し
ていない。また、今回罹患している4群のなかでも1群のみであることからも
事例的には少ないがこれは言える。
テープのところに多く見られる。上部の方で飛んでいるときの排便と思われる。
*内検は1月3日に行い、3週間後の1月25日に行った。
1月3日の写真で、いわゆる安定した状態でほっておいてもいいだろうとタカを
くくっていたところだいぶ減少していた
1月3日 1月25日
*ダニの状況
1月25のもの15頭の顕鏡検査を行ったところ、wiid beeさんのステージにあてはめると
健全orあー11 いー2 うorえー2 出比較的「初期」段階のものが多く
「中期」ものは少なく、重度の気管が真っ黒なものはいなかった。
健康体 ステージ「え」とその気管内のダニ
その他
*他の罹患群も併せて、非常に攻撃的である。
*健全群が条件がよいと次々と蜜や花粉を集めに飛び立つが、罹患群は巣門付近
でたむろしていて、中から出てくるのがたまに飛んでいくのが目についた。
反省すべきところ
* 内検の下から写真だけで大丈夫どうか判断してしまった。
* 冬場は週1回ぐらい巡回すべきであった。
課題
当地では例年2月半ば過ぎから増加に転じており、そろそろ産卵が始まる時期に
きており、4月初め頃の分蜂時期までに治しておきたい。