蜜蜂の生活モーリス・メーテルリンク 1981年発行 (大網白里市図書館から借り入れ)
P32 長女の女王蜂は 蜜源の量などから判断して妹らを殺す
P38 採餌行動は蜂と花の結婚!
P42 (分蜂シーズンの直前に)娘女王蜂を消滅させると、、、、分蜂しない!
P43 蜜蜂は暗闇で仕事をするのが好きだから、光の漏れる所は光を遮断する
P54 採餌蜂は巣門から中に入ると若い蜂に餌を渡すが、自ら置きに行く事もある。
P56 分蜂で蜂球の蜂は充分な蜜で満腹、西洋みつばちでも触っても刺さないほど大人しい。
P59 女王蜂を巣から人間が取り除くと、群は秩序を失い、スムシ等を撃退する事もしない。
群が取り返しの付かない既成事実になる前に女王蜂を巣に戻せば、元通りになる。
P85 第一分蜂はなるべく近い所に停泊したがる。なぜなら母女王蜂は身重で処女飛行以来、光を見た 事がないので、空へ飛びたがらない。まるで翅の使い方を忘れてしまっているように見える。
P98 分蜂群を色々な形状の違うものに営巣させても、結局は上手く巣板を延ばすとの事。
形状の違いとは球体・立方体・ピラミッド型や楕円形や多角形の籠の中円筒や螺旋形の巣箱。
これらを受け入れたとしたら理に叶った巣板を作成する。
P100 牢獄(閉鎖空間巣箱)にミツバチを閉じ込めると、もっとも強烈に光の刺すほうへ向かう。
ガラスなどは自然界に無かったものなので、当然ガラスから強烈な光がさせば、そちらへ向かう(と、言う事は観察窓は暗くしておかなければならない)
P101 蠅は溺れる可能性のある物質の上で暮らすよう運命づけられているので、液体の入った器の淵 に停まる時は充分に気を付けているが、みつばちは頭を下にして液の中に頭を突っ込んでゆき、やがて溺れる。
P116 花粉を運んでいた働き蜂が翌日には花蜜を運んでいたりすることを発見
P125 (西洋みつばち)巣板の厚みは22mm~23mmを予測しており、巣板と巣板の間隔は
11mm、すなわち1匹のミツバチの体長の2倍になっている。それは2匹のミツバチが、 背中合わせで通り抜けなくてはならない。 時には間違う事もあるとか。
P127 巣房は裏も表も4度か5度持ち上げられている。(蜜が水平だとこぼれる)
{と、言う事は巣板。。。。。。。。}
P160 Wの複眼は13000個に対してQは9000しかない、Qの脳髄はWより小さい代わりに卵巣がずば抜けて大きい。受精嚢を持ち両性産み分けする。
参考:著者メーテルリンクの国ベルギーの気候
雨が多いのも特徴ですが、一日中降り続くことはありません。 4~5月は花の季節を迎えます。 しかし季節の変わり目で、5月下旬まで気候が変わりやすいので、薄手のセーターなど重ね着で体温調節を。 6~8月の夏の日中は気温が30度を超える日もありますが、湿度が低いので過ごしやすいでしょう
P163 時として彼女たちは誤りを犯す。つまり次々と3つ~4つの分蜂群を送り出し、{{{私たち}}}の気候に驚き冬の初めに死んでいく。
↑は良く分からないが蜜源の量が秋冬に少なくなるので、餓死なのか? 寒さの事なのか?????
参考:冬のベルギー(旅行会社)
欧州の冬は暗くて寒いため、旅行に向かないというイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。確かに日本に比べると日照時間が短くどんより曇り空ばかりです。
{上の文中で私たちとあるが、これはベルギーの気候と解釈した。}
P167 未交尾のQは結婚飛行を成し遂げさえすれば良い事になる。
未交尾のQは他の若きQを殺ろそうとするがWに阻まれ、ついにはQはやり場の無い怒りを巣箱から4m離れた処でも蜂人が聞こえるほどの銀の響きのトランペットのような音色を出す。
このQの叫びは摩訶不思議な影響をWに与える。
因みに、ドクロメンガタスズメはQの叫びを真似た魔術的な効果で蜜を心行くまで吸う(奪う)。
ドクロメンガタスズメの鳴声の動画↓
P169 次女Qらが巣房を出ようと蓋を中からこじ開けると、Wは上から蝋で再び覆う。。。
蜂人は夕暮れ時に長女Qの鳴声と妹Qらの鳴声から、何が起きているかを知る。
分蜂熱は母なる都市が完全に衰弱しつくすまで繰り返される。
P170 スワンメルダムは有る巣箱で1シーズンに、分蜂群からの分蜂も数えて30群に達した事を観察しているが、とりわけ厳しかった冬の後に見られる。
標準的な気候の時は強群の分蜂は1度か分蜂をしない事が普通である。
P171 普通は2度目の分蜂の後、本巣の状態に気づいてか?3女Qが妹Qらを殺す事を許可する。
第二第三分蜂は斥候(せっこう)を派遣することもしないで、向こう見ずに飛び出してしまう。
このQらは群丸ごとで結婚飛翔に飛び立ち運命を共にする。
WらはQを見守り結婚飛翔に同行する。{どれくらいの働き蜂が同行するのか?}
P173 第二Q以降が随行するWの数は、もうすぐ生まれてくるWを考慮して神秘的な計算が働いていると仮定できる、、、、
P195 巣箱の中では決して交尾は無い。
P198 雄蜂には37800の嗅覚抗があるが、Wは5000も無い。
雄蜂の複眼は26000。Wは12000。
P201 天空に登ったQにもっとも強い雄蜂が交尾し、生殖器官は内臓を引きちぎって抜け落ちる。
P212 自然は雄蜂の生殖器官を空中意外では使用できないような特殊にした。
雄蜂の二つの大きな気○を膨張させ、これが下腹部を圧迫して生殖器官は外に出る。
ある日、図体は大きいが針を持たない雄蜂はWに虐殺される。
P235 人間は最良の巣箱だと200ポンドの蜜を採る。{0.454KgX200=90kg}
貧しいコロニーには蜜を分け与え、住居を暖かく包んでやり、入口は半ば閉じ、不要の木枠は 取り除き、みつばちを長い冬眠に委ねる。
P236 Wは何重にも女王を包み、大外のWが冷えて来ると交代する。
蓄えられた蜜を分け合い、翅を振わせ、一定の温度を保ち春を待つ。
P242 養蜂家は花に花粉がほとんどない時は養蜂場の近くに相当な量の小麦粉をまく。
ミツバチは小麦粉を花粉と同じ物と見做し、、、、
P251 {ベルギーに黒ミツバチと言う種がいるようだが}
黒みつばちをオーストラリアかカリフォルニアに移すといつでも夏で花が決してなくならない事を確認してしまうと、2~3年で蜜を貯める事をしなくなり、その日暮らしが始まる。
{冬があるから、みつばちは冬に備えて備蓄するのだ。それを人間が上手く横取りするのだ}
{養蜂とは蜂を殺さず上手に蜜を横取りする事だ。その為の技術を磨くのか?}
P270 もっとも勢いの良い群れは夏の初めからただ一度しか分蜂をしない。
そうした群は数も多く、冬までの余裕があるので、越冬を失敗する事も無い。
人間は疲弊した第二・第三の分蜂群だけを生き残してきた、、、質の悪い蜜をいくらか与えて、、
結果として分蜂を過度に行う傾向が代々伝えられ。。。。
ここ数年可動巣板式巣箱の発明でこの危険な習慣(分蜂過多)をやめさせようと、、、
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書かれた年代も古いし、場所も日本ではない、これらの記述を鵜呑みにすることはしない。
日本みつばちにそく当てはまるかどうかは別として、読んでいこうと思う。
自分が知らない事が多すぎる」と感じた。
2020年 2月 12日 水曜日 晴れ 寒そう
採餌蜂は今日は働かないと思う。