結論から申しますと、本日来てくれたのは分蜂では無い可能性が極めて高いです。先の日誌にたくさんのコメント、良いねをいただいた方々に深くお詫び申し上げます。人騒がせにも程がある!(;;)ホントごめん!
言い訳、、と言うか事の経緯を聞いていただけますか?少し長くなります。
実は先日、エノキ群の箱替えをいたしました。Kウィング発見→蟻酸投与→児出し発生→巣箱の大部分を撤去→児出し改善せず→箱替えを決断。簡単に書くとこのような流れになります。最近の日誌に詳しく書いてあります。箱替えをしたのは3月9日でした。連日おびただしい数の子が捨てられ、蜂の数が減っていく中で、全てを奪ってしまうのはかなり悩みました。まだ蜂の数があるうちにやるべき、しかし夜間の気温が13度を下回るうちはできないと決め、天気予報を見ながら待っていたのですが、「明日から1週間は気温が高くなる」と言う週間予報を見て、千載一遇のチャンスだと思い、決断しました。
掃除機の吸引で慎重に行いました。急激な気圧低下に最も注意し、取り込むコンテナに気圧調整窓を付けて、ホースの先端を仮に塞いでしまっても別の穴から空気が漏れるようにしました。巣脾にしがみついた蜂を吸引力で引き剥がすのが少し難儀かなと言うくらいの吸引力です。仲間が次々と吸われ何処かへ行ってしまっても必死に巣を守ろうとするはっちゃんの姿に胸が締め付けられました。
巢板を解体しながら吸引し、最後に女王を守る蜂もろとも女王様も吸引し、誰もいなくなった巢板を撤去し、新しい箱をセットして、コンテナ(洗濯ネット)に収容した蜂を巣箱に戻しました。
最も心配したのは蜂たちがスノコに蜂球を作らず、壁にべったりと張り付いたままであったことです。女王を吸い取ったのはこの目で確認していたし、ネットを外した時も死骸がなかったので女王はいるはずなのに、2日経っても上に上がりませんでした。蜂たちはみなガッカリしていました。明らかに、落ち込んでいるのが伝わってきました。そりゃそうです。大切なものを全て奪われてしまったのですから!こんなことして本当に良いのだろうか?可哀想で気の毒で、とても不安な気持ちになりました。
そして4日後の本日、分蜂を驚きの気持ちで見守り、新しい命が始まる瞬間に立ち会うことができました。乱舞する群の向こうに見えているエノキ群の巣箱からは弱々しく出入りする蜂がいましたので、こっちは幸せの分蜂、それに対してあちらは絶望的な群・・・・・・
春を喜びたいのに気持ちはどこか晴れなくて憂鬱でした。分蜂を見届けてすぐに出かけなければならず、帰ってきたのは夜でしたが、まだスノコに上がっていないか確認するために覗いてみたんです。そうしたら、、、もぬけの空になっていました。
皆様、今のこの私の気持ちわかりますか!散々いじくり倒して挙げ句の果てに全てを奪い、その結果、彼女らは逃げる選択をしてくれて、心機一転、もう一度やり直すことに挑戦しようと決断してくれたのです!
こんな嬉しいことは無い。分蜂じゃなかったけど、本当によかった。しかもこの群をもう一度見守ることができるのです。明日、ピザ窯に来ていた探索蜂がすっかり消えていたら、逃去したエノキ群がタラ群に名前を変えてやり直してくれたことが確定します。
大変お騒がせいたしました。まだ、もう少し分蜂まで時間があるようです。準備をしましょう!そして、素晴らしい春を満喫いたしましょう!