投稿日:2/11 19:13, 閲覧 1149
アカリンダニはニホンミツバチの体外に出た場合、どれくらい生きてられるのでしょうか?
宜しくお願いします。
ちゃんえーさん 乗り換えのため気管から出たアカリンダニは、乗り換え先の若い蜂が見つけられないと数時間後には死亡してしまいます。・・・アカリンダニは、4対の足を持つケタダニ亜目・ホコリダニ科・アカラピス属の極小のダニの一種で体長は虫体、虫卵共に≒150μm。雌雄の割合は1:1~2:1と雌が雄より多い傾向に有る。寄生後2日目から産卵を始め、以後12日までは0.85個/1日のペースで産卵し、ピークの24日を境に産卵ペースは減少して行く。卵から3~4日後に羽化し、成虫になる迄は♀で14~15日、♂は11~12日を要する。1匹の蜂の体内での繁殖は、夏蜂の場合、寄生は一代限りで21~25匹の子孫を残すと推測され、処女ダニは交尾後に気門から気管外に出て他の蜂に移り換える。寿命は30~35日と推定される。冬季には数世代にわたり同じ気管内に繁殖を繰り返していると考えられる。概ね以上の様なタイムテーブルに従いアカリンダニは繁殖を繰り返す。本種の繁殖力は、蜜蜂ヘギイタダニと比較して爆発的なものと言える。日本では1999年に家畜伝染病の届出伝染病に指定され、2010年に国内で初の報告が長野県で確認された。アカリンダニは、卵や幼虫、蛹には寄生せず、出房したばかりの若蜂≪4日齢以下≫を対象に寄生し9日齢以上の蜂には寄生の対象外とされている。主に、前胸の気管の開口部の気門付近に寄生して産卵することが多いが、他に気嚢(キノウ)に侵入して産卵する。そこで血リンパを吸い盗り繁殖する。此れにより何らかのウイルスが媒介されるかは確認されていない。蜜蜂は飛翔筋のグリコーゲン顆粒が枯渇するためエネルギー切れを起こす。更に増殖したアカリンダニやホコリ等で気管を詰まらせ、呼吸が困難になり飛翔することが難しくなる。蜜蜂の気門は胸部だけでなく腹部にも有り、そこにもアカリンダニは好んで寄生する。前胸の第一気門は飛翔時のみならず通常時にも使われ、この主要な気門が詰まることで酸素供給が妨げられ、有酸素性エネルギー代謝(ミトコンドリアのATP精製)が、覚束無くなる。蜜蜂は飛翔のためには多くのグリコーゲンと酸素を必要とするが、気管を詰まらせた蜜蜂は飛ぶことが困難となり生産性は減少し衰退して行く。蜜蜂は飛翔筋を使い発熱して巣内の温度を維持しているが、飛翔筋が動かせなくなると凍死にも繋がる。気温の高い春から夏にかけては、世交代が頻繁なため一見正常に見え顕在化しにくいが、秋口から冬にかけて気温が下る時期には、必要な温度を維持できなくなり貯蜜を残したまま凍死し、コロニーは消滅する。
ちゃんえーさん こんばんは。
うちの一群が、正に今、アカリンダニに寄生されて苦しんでおります。
アカリンダニが宿主の蜜蜂の気管から出るのは、交配を終えて、宿主の蜜蜂が15日~25日齢の時が一番多いようです。次の宿主にしがみつくために、蜂の毛先で構えているらしいです。どんなポーズなのか、調べたのですが、未だ見つかっていませんが。。。
その際に、数時間のチャンスです。その時間内に見つけられなければ、そのダニは死滅してしまうようです。
私は、今回初めて自群がダニに寄生され、初めて気合を入れて、ダニの存在を探しました。哀しいですが、ダニは実際に見つかりました。でも、気管内ではなく、体外を歩くダニでした。
多分、気管を見るために、死蜂の頭を取ったのですが、その際に引きちぎられた気管から出てきたのかも知れません。恐らく、その後の何時間後かに、そのダニは、死滅したと思われます。
https://38qa.net/blog/395343 (哀しいスクープ!新娘がダニにやられた)
ダニが他の蜂に移る平行移動で、他群に伝播するのに、危険が予想されているのは、ダニ寄生された蜜蜂の迷い蜂や盗蜂の侵入だそうです。雄蜂も雌蜂と同じように寄生されますので、雄蜂が他の群の巣箱に侵入して、寄生を広げているかもしれないとの文献もあります。
ダニが自ら蜜蜂の体外に出るのは、宿主を変えたい時のみですから、ダニが寄生している群を放置していると、その周辺の他群は、容易に伝播してしまう危険があるそうです。
うちの群も畜産保健衛生所の指導で、寄生群は、即刻熱処理や殺虫剤での蜜蜂の殺虫をしてくださいと言われました。
繁殖力が物凄いので、時間との勝負という感があります。
衛生所からのダニ寄生の陽性報告書と、アドバイスが記載されています。
https://38qa.net/blog/396514?noticeid=2775337
私は、主な参考資料としては、
◇ミツバチに寄生するアカリンダニ https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030893105.pdf
◇ニホンミツバチは外来ダニをうまく払い落とせない https://www.nies.go.jp/whatsnew/20191122-2/20191122-2.html
◇「ミツバチのダニ防除 東 繁彦 著」
生態研究結果の成果は研究者によって既に論文化されていますのでこちらを参考にされるのが良いかと思います。
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030893105.pdf
論文もありますが、誤解しやすいかもしれませんので、一般の書物ダニ防除という本が農文協より出ています参考になると思います、
例えば、Kウイングの症状について、症状があるミツバチの気管を見ると60%近くでアカリンダニを確認する事があるが、どの程度のアカリンダニが寄生しているのかは明確でないし、羽を触ると元に戻り飛ぶことも可能なので、示唆している程度を論文にするとややこしくなる。
2/11 20:30
2/11 23:20
2/11 20:59
2/12 17:37
niyakeodoi
島根県
家敷内と畑で4群を管理していますが、増せば心配の種も増えるので5郡くらいに留めておこうかな~と思っています。・・・知らんけど!!
ちゃんえー
愛知県
飼育歴2年の新人です。 宜しくお願いします^_^
れりっしゅ
千葉県
南房総鴨川でティーハウスをやってます。初めての巣箱を2021年3月中旬から設置し、漸く3年経ったばかりの駆け出しです。専門用語も殆どわからず、兎に角試してみよう...
おがおが
愛知県
2019の秋に待ち箱開始し、 2020年4月にミツバチ達がやってきてくれ養蜂生活がスタートしました。 2021年9月までは横浜から実家の愛知へ往復していました...
ミツバチ研究所
熊本県
今更聞けないような事を、初心に帰り相談させていただきたいと思っています。 体と相談しながら無理なく、質の良いミツバチの飼育を目指したい。 2024年春はダニが多...