オオスズメバチに対する捉え方はいろいろありますが、私は一昨日のs.e5さんの日誌(https://38qa.net/blog/118229) の内容を全面支持します。 私のオオスズメバチに関する理解と対処法は以下の通りです。
オオスズメバチにとって ミツバチは畑の害虫などと同じ獲物の一部。 オオスズメバチが激減すれば捕食されるミツバチは減っても、害虫による野菜の食害が増え、品質や獲れ高に悪影響。 これを避けるために農家の方は殺虫剤を入念に(多めに)噴霧することに。 これにより捕食される以上に多くのミツバチが殺される。 (人間にとっても農毒まみれの野菜はノーサンキュー!) 特に春の時期には 野菜も害虫もたくさん育ちますが、オオスズメバチなどの蜂は 女王蜂しかいない訳ですから、より大切にしないといけません。
これだけでも十分かもしれませんが、私がオオスズメバチ、ことに女王蜂を大切にしなければいけないと思っている最大の理由は、ニホンミツバチが野生で生き延びていくために 日本が誇る最強のスズメバチ=オオスズメバチは欠かせない存在だからです。 何故なら、私が考える「ニホンミツバチの天敵は?」 … 人間(飼っている私達、農毒を撒く人)を除けば、№1は 外来種であるセイヨウさんだと思います。(セイヨウさんには全く罪はありません!) 個体単位でも羽交い絞めによる消化中の蜜を奪われたり、巣内に押し込まれて本モノの百花蜜を奪われたり、最悪巣を乗っ取られたりします。 今でも被害は顕著ですが、もしセイヨウさんが野生化すれば、我々に身を委ねているちびっ娘達も、野生でたくましく生きているちびっ娘達も絶滅が心配されるような深刻な被害を被ると思います。 このセイヨウさんの野生化を抑止しているのが オオスズメバチの存在です。 (オオスズメバチの最強化〔手こずる相手にはフェロモンで援軍を呼び寄せて集団で攻撃/毒のカクテル〕 及びニホンミツバチの対抗策〔籠城や熱殺蜂球〕)は、彼女たちが長い時間をかけてライバルのように切磋琢磨して身につけたものです。 これがあったので、人間によるセイヨウさんの侵略があっても激減はしても絶滅はしなかったのでは? (私たちが今ニホンミツバチを飼えるのは、オオスズメバチのお陰です!)
また、『春の時期、オオスズメバチの女王蜂を駆逐すれば、秋のシーズンに群単位で減らせる効果あり』 と私も最初はそう思いました。 でも女王蜂(群)の数が減れば、オオスズメバチ同士の競争もなくなり、のびのびと子育てできて多くの働き蜂が来襲することになって、目的は果たせないどころか 逆の結果にもなりかねません! 集団攻撃もないですから見守ってあげましょう! … 特に「ペットボトル捕獲器」での殺戮や秋期の「粘着シート」での大量駆逐の事例を見ると、心が痛み、体調も崩れます。
自分が採用した対応策は、飼う前に決めていたアオヤギ式巣箱台(+4面巣門)で、在るモノ活用や改良を続けています。 オオスズメバチを殺戮せず、捕食されるニホンミツバチの数を最小限にし、ある程度自由に出入りできるので 籠城しなくて済み、ストレスも減らせます。
尚、自分は使っていませんが、「スズメバチサラバ」のような天然成分による忌避剤もいいですね。 私はもっぱらツユクサに頼っています。