一度は覚えたことがあろう平家物語の冒頭
『祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理を表す…』
山に蜂を置かせていただいている地主さんのお宅の庭に今咲いているからと声をかけられ見学しました。
早朝から咲き、午後には窄み、夕方には落下する1日花とのこと。その短い花の命を平家物語も
よんだように思えてきます。
↓ 手前のとがっているのは額を押し出し落下させた実
↓ 少し奥の先の白っぽいのはこれから咲くつぼみ
↓ 黒っぽいのが種 これから育つことはまずないとのこと
↓ 10mあまりある。樹木のしたは落下した花で少しにぎやか
調べると、インドから東南アジアにかけての樹木で日本のは、ほとんど夏つばきとのこと。
ミツバチの訪花は確認できませんでしたが、『蜂からみた花の世界』佐々木正己著によると、よい花粉源になるとのことです。
この時期、トウネズミモチなど小さな花がわんさか咲いていますが樹木でゆったりと咲くこの花は、夏つばきより沙羅双樹のほうがなんだか風情がある名前のような気がします。