投稿日:2020/10/7 10:30, 閲覧 268
『熱殺蜂球攻撃には年季蜂が率先して参加している』という玉川大学の研究成果には、う~んとうならされました。 理にかなった素晴らしい習性ですが、構成員は特に敵を確実に仕留めた後は、入れ替わって訓練したりしないのか?という疑問が湧きました。 もしそうだとすると、スズメバチ・シーズン初期は希望者が多く 蜂球持続時間が長くなる傾向があるのでは? なんて…。
この根拠のない仮説を検証するには、できるだけ多くの事例を確認しなければならず、またできれば蜂球形成時点から観察するのが理想で、難しさがあります。 9/18 A1群で 恐らく1時間近く経過した状態の蜂球発見。 構成蜂数匹にマーキングし、1時間後に確認したら、蜂球はありましたが、マーキングした蜂は居ませんでした。 ただこれは断片的な1データなので、またの機会を待っていました。
昨日の15:20 N2群の巣門前にモンスズメバチを捕らえた熱殺蜂球を発見。 これも蜂球は小さく、スズメバチも動いていないので、開始から30分以上経過していると推察しましたが、一応7匹にマーキングし、今度は10分毎にチェックしました。 ⇒ 結果は下の写真のように、台座から落ちるまでの間、2~3匹のマーキング蜂が動き回っていましたが持ち場を離れませんでした。 またそれ以外のマーキング蜂は巣門前の見える所をうろついていました。
今回観察できた状態は、もう最終段階で敵を台座から落とそうとしていたように見えます。 16:10頃 台上からは落ちましたが、肢先のカギがネットの編み目に引っ掛かって宙吊りに。 … 手は出さずに観察していると、最初3匹程度しがみつきましたが 落ちず、数を増やせど効果なし。 ⇒ まあ時間の問題なので観察を切り上げようと思ったら、見事にちびっ娘がモンちゃんの亡骸を下に落としました。
動画も写真も無くて申し訳ありませんが、しがみつく蜂の数が減って左の写真のような状態になった時、同時に目一杯羽ばたき、亡骸ごと回転して見事に落としました。 ・・・ またまたちびっ娘達の凄さを見せてもらいました。 (でも絶妙な時間差シンクロでアブドメン・シェイキングをやっているちびっ娘達ですから、朝飯前なんでしょうね。)
尚、今回の観察では、発見時点で構成員だった蜂の一部が最後まで残っていたことがわかりましたが、蜂球形成初期からの観察ではなく、また100%にマーキングしていないため、仮説に対してはっきりとしたことは言えないと認識しています。 それと 蜂球形成初期の段階でマーキングをするのは、命がけの真剣勝負をしているミツバチ達の邪魔をすることになり、大変失礼ですし、当然刺されるリスクも増すので、止めときます。
ハニーエイトマン
埼玉県
3年間の待ち人来たらず期間を経て、2018年5月から ニホンミツバチとのお付き合いを始めました。 分蜂による自然界への回帰や飼育群の増加という経験もありましたが...
ハニーエイトマン
埼玉県
3年間の待ち人来たらず期間を経て、2018年5月から ニホンミツバチとのお付き合いを始めました。 分蜂による自然界への回帰や飼育群の増加という経験もありましたが...
ありんこさん、コメントありがとうございます。
ニホンミツバチは、年季蜂が最も危険を伴う外勤に就くのも 熱殺蜂球参戦と同じだと思いますが、あの小さい身体でたくましく生き延びてきた訳ですから、人間が知る以上に 様々な合理的な振る舞いを本能・習性として勝ち得てきたと考えます。 それを助けた(お互いに高め合った)のが、日本が世界に誇る「オオスズメバチ」だと信じています。
ただ 色々知りたいと思うのは、人間本位の興味に過ぎないので、そのためにちびっ娘達に苦しみを強いるのは、『ミツバチ本位の飼育』の趣旨に反するので、冷静に 必要に応じてブレーキをかけなければなりません。
マーキングは重要な調査手段ですが、私は本当の初心者で、丁寧にご指南いただいたご師匠(有名な“はっちゃんさっちゃんさん”)に顔向けできないレベルで、もっと腕を上げなければなりません!
2020/10/7 16:24
ハニーエイトマンさん、こんにちは
「年季蜂が率先して」を聞いた事がありますが、「そうなんだ!」と人にミツバチ愛を話していました。まさか、危険を顧みず調査する方がいらっしゃるとは・・・
マーキングしたり(私には)気の遠くなりそうな作業をされていて、尊敬と共に興味深く読ませていただきました。ありがとうございます
2020/10/7 12:13
ありんこ
神奈川県
「ニホンミツバチ」お友達がやっていて楽しいと聞き巣箱を購入して4年。少しわかってきたような。皆様の日誌・質問を見させていただき勉強しています