ふた昔前の昨日、アボリジニの姉さん達と一緒に、蜜蟻を狩りに行って居ました。赤い砂漠のど真ん中、5年に1度位しか雨の降らない地です。
どっちを向いても、葉っぱの無い低木しかない場所を、姉さん達は、ズンカズンカ獲物に向かって迷わず歩いていきます。そして、徐に地面を突き、大きめの空き缶でガボンガボン掘り進め、自分がスッポリ収まるくらいの穴を掘っていきます。
小さな小枝で巣穴をコチョコチョっと搔き出すと、コロコロっと出て来る出て来る! お目当ての御馳走、Honey Ants(蜜蟻)でした。
私達もお裾分けを頂きました。食べ方は、頭と胸を摘まんで、飴色に輝くお腹をパクっとしてプチっと割る(^^♪ カラカラ乾いた大地からは想像できないような爽やかなお味です。甘くてフルーティーな蜜と蟻酸の酸味が相まって、蜂蜜レモンのようなお味です(@_@)
アボリジニの姉さん達は、どの木の下に蟻の巣があるのか、目印を知っています。芋虫の目印は覚えてるんですが、蜜蟻の目印は、忘れてしまいました。。。
蜜蟻も役目がそれぞれあって、この蟻さんは、外勤の蟻さんが集めて来た花蜜を腹に溜めながら、巣の天井にぶら下がっている、言わば、蜜袋のような役割の蟻さんです。自分では、蜜を飲む事を許されてないらしいです。
恐らく、今でも飼育はしていないし、中央の保護区に住んでいますので、蜂蜜ならぬ蟻蜜は市販されていないと思います。 殆どのオージーは、蜜蟻を食べた事がありませんしね。
オーストラリアは鎖国状態。もう二度と保護区には入れないと思いますが、この時期になると、鼻が痛くなる程乾燥した赤い大地に思いを馳せます( ^)o(^ )