先日、秋の全群検査が終了したので春と 比較してみた 。
検査方法 双眼実体顕微鏡を用いて解剖、 気管目視 または切開して ダニ等の確認
検査頭数 春 391 秋 400
群平均検査頭数 19
結果
春(5.6月) の 陽性群には 薬剤 投与を行った 。 その効果として 秋では 群寄生率、 寄生ミツバチ率も下がった。
あくまでも群平均検査等数19の範囲内であるが 早期発見、早期治療 が 功を奏した と思われる 。なお秋の調査 では徘徊蜂や K WING は全く見られていない。
感染拡大を防ぐには
1 早期発見、早期治療
2 アカリンダニは密接密集 時に乗り移るので に外部での 給餌はしない。 内部でも盗蜜などされると危険性あり。
3 一箇所での 密接 多群は控える。 迷い込みなど起こりやすい。
4 やむを得ず移動するときはアカリンダニ検査をしてから。
5 県境をまたいで移動するときは事前に移動先の都道府県知事の許可 を得なければならない (養蜂振興法第4条 )また病害虫の陰性証明 を必要とされるかもしれないので 問い合わせが必要だと思われる。
私たち 愛蜂家がアカリンダニ 感染拡大を 助長 していることがあります。
例えば実際 知っている例では アカリンダニで消滅したので 他府県より分蜂群を 購入 したが 開けてみると巣落ちしていた 。その群の アカリンダニ検査をしてみると 陽性 、その挙句逃去してしまった。
最後に治療薬について 確立された方法がないとよく言われますが どのような病でも 重症化 したものを 救うことは非常に困難です。徘徊やKウイングの症状が出ている蜂は重症化しています。 現状では 今使える治療薬を工夫して有効に使うことだと思っています。
次の動画は 気管から出てきたアカリンダニです。
今年もまた秋から冬にアカリンダニ 症 が話題になるでしょうか!
飼育管理の参考になれば幸いです。