これは試行錯誤の実験途中で有るから結論がまだ出ていない。
考えを推し進める為の、メモである。
人間の住いでは高気密・高断熱が普通に言われていることだが、、、
秋入居群は逃亡して来た群とも思われ、蜂の数は少ない。
天井に張り付いているので、これを発熱源の位置と考えている。
一方今回の実験では空の丸洞で、同程度のものだが、10Wの電球の位置は天井から凡そ30cm位下の位置で、横向きにした。
後掲のグラフの初日は電球を上向きにしていたので、輻射熱は天井に向けられていた。
実験に使った丸洞のサイズは下記のとおり。一番上の15cmは天板です。
設置場所は駐車場にしている区画の角地。右側の囲いの下は隙間が空いている。
隙間は巣門の位置とは真反対なので、大きな風は進入しないと想定している。
11月4日の14時から開始して翌朝2時に電源を入れたので、速やかに温度上昇が見られる。
11月5日午前11時に電球を消した。 10Wと言えど火災の恐れがまったくない訳ではないので、消してみた。
消灯後は急速に温度低下を招いたが、点灯中に熱が丸洞の杉内部の水分と杉に蓄熱されてしまったので、その後の気温の低下にそって巣内温度が低下したものの、緩慢な低下となった。
11月5日の夕方から11月6日の終日と11月7日午前2時に再び電球点灯までが、何もしない状態での丸洞の温度経過のパターンと思われる。
この時刻から再び、急速に巣内温度は上昇して行ったが、曇りのせいか夕方から深夜にかけて、気温の低下は小さかったので、巣箱内温度は下がる事なく高値横這いを続け、翌朝11月8日の夜明けから気温の上昇を受けて一段と高値を更新して行くことになった。
11月8日は曇りが多く外気温の低下が小さかったので、夜間に巣箱内部の温度が下がる事もなく、ますます高値を更新している。
現在の丸洞には一番下に縦型巣門が2本刻まれており、外気温との熱交換はほんの少しあるかとは思うが、今更2本の巣門を1本にしたところで、この巣箱の温度特性は変わらないと思う。
1本でも閉じれば、現在よりも内部温度がちょっとだけ高くなるだろうが、閉じるメリットは多くないと考えられる。(現在、秋入居群の縦型巣門は2本で出入りに忙しい)
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そこで、これから本日の実験ではこの状態で、丸洞を四面巣門の如く、全体を5cm程上げてみたい。
実験の狙いは、丸洞の下部を地面から離した事により底辺での熱交換で、温度変化がどの程度現れるかである。
午前9時に丸洞を上げる事にする。