佐渡は竹の島…近所の方は「私は竹で大学まで出してもらった」って言ってたし、私の父も棒高跳びの選手で国体まで行ったのですがそのころの世界的に有名な棒高跳びの選手は佐渡の竹を使っていたそうです。何故かしなやかで丈夫だったため高値で売られ竹の無い北海道へ北前船でかなり出荷されたようです。我が家の周りにも孟宗竹、真竹、淡竹、篠竹と4種類の竹があります。孟宗竹と淡竹はだいぶ整理できているのですが真竹が広範囲で諦めていたのですが蜂観察で真竹林に入ると途中で途切れているのを確認。その先はアカガシ、スタジイ、ハリギリの大木の下がヤブツバキと美しい林がありました。このあたりはアカガシの北限で原生林に近い形で残された林なので少しでもこの林が残ればと思い真竹全伐採することにしました。
ハリギリ(樹皮に特徴があり本来は横に広がる美しい樹形)
林の中にはタヌキのフンためがあり、フンの中は沢山の種が…なるほど同じ場所から沢山木の芽が出ているところは昔タヌキのフンための場所だったんだ。タヌキは遠い昔、金を精製するときに使うフイゴという道具に皮を使うために本土から移入されてきた動物。今では立派に森を作る野生動物になっています。このタヌキたちも日本ミツバチ同様センコウヒゼンダニという小さいダニのせいでかなり数が減ってきています。頭数が増えすぎたのかダニ薬のせいなのか農家さんは喜びますが何かバランスが崩れているのだと思っています。
金の後、佐渡の経済を支えた竹も竹藪になり竹の下はどうしても耐陰性の植物が優位となりそれを食べる鳥やネズミが耐陰性の植物の種をまくので照葉樹林が拡がる。(私の推測ですが...)温暖化だけのせいでもなさそうです。
まぁ地球の長ーい営みの中で人間なんてたいしたものではないのかもしれませんが少ーしずつ自然からの反逆が起っているように感じてなりません。
タヌキが飲みにきている二股のタブノキに出来た水飲み場。
スズメバチの巣を発見。竹藪の中でも小鳥やスズメバチ、アシナガバチの巣が沢山ありそれなりに生命を育み竹=悪でもなさそう…バランスが大事なんですね。
ジイチャンには「バカタレが竹なんかなくならん」と言われていますが真冬の竹の1m伐り続けてみようかと思っています。今日は大雪で家にいますが…
意外と意味のないところに発見があるのです。竹藪の先の美林ちょっと守ってみたくなりました。(観察も兼ねて)