去年の3月に初めて王女の鳴き声を聴いた。
その時の驚きと興奮がいまだに忘れられない。
当時は重箱式で養蜂していたが、分蜂が近くなると王女が鳴くらしい。
去年は1群だけ養蜂していた。
これも師匠から3回目の戴きもので三度目の正直と言う事になった。
師匠から分蜂捕獲を上手く行えるようにしなさい」と言われた。
見よう見まねで去年は4回分蜂して3回強勢捕獲に成功した。
当時は朝から晩まで見回りに来て重箱の外壁に耳を宛がった。
王女のtooting も quacking も分からない時だったので、初めてquacking を聞いた時には
どうなっているの? 巣箱の中から怪しげな音がする」と興奮したものだ。
それは幽霊が出て来る時の効果音を連想させた。
30秒位 途切れた音節が連続するのだ。 高さも一定ではなくて抑揚がある。
当時はガラケーしか持っていなかったので、ガラケーで動画を撮る事は音質・画質の点でお粗末なものだった。
スマホなど光学機械を巣箱内部に入れれば簡単に鳴き声も映像も入手できる時代になっている。
当時も今も耳で直接に聴く事は簡単で良い方法だが、自分の脳裏に保存したのでは時が経過する事で曖昧・疑心暗鬼になり、、あれは幻覚・幻聴だったのではないかと不安になる。
今年はiphoneseを耳の代わりに巣箱の外側に宛がって、音を収録する事を覚えた。
この方法で年長王女のtooting と年下王女のquackingの収録に成功したと思っている。
後からUPする(ここ数日UPしているものと同じもの)。
スマホ等を巣箱の外壁に当てて集音する時には外部の音も一緒に集音してしまうので、適当な小道具を作れば外部の音は遮断して内部の音だけを収録する事が可能となるだろう。
もっとも、スマホを巣箱内部に入れれば集音の点では即、解決する。
刺されない注意が必要だ。
巣箱の近くに内部を聴く時にリラックスして聴かれるように座る場所を確保する。
赤い耳の形をした処に耳を宛がう。
王台がありそうな場所に耳を持って行ければ一番良いのだけれど、普通は苦しい体形になるし、散歩の人達が、、この人、変人?って思われる事は間違いない。
これが王女らの鳴き声、しばらく解説無しで聴く方が楽しい。
小鳥がチチと啼いているので、この音は聞いてもスルーする技術が必要(笑い)。
小さい声でquacking が始まり、それを阻止するように直ぐにtootingが始まる。
tooting は5秒から7秒位が普通で、quackingは30秒位と長い。
tootingが終わると、途端にquacking が大きく聞こえてくる。
しばらく鳴いて終わりの頃に雉が邪魔をして、動画はおしまいになる。
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これを収録したのが2022年4月6日の早朝。
同じ日の午後2時前には分蜂していた。
つまりquackingで巣房の中の年下王女が追い出しに掛かったら、その日か翌日には分蜂すると見ている。
午後13時42分、外出先から戻って見ると巣箱の前が見送り隊?だかちょっと変。
上を見渡せば美味しそうな蜂球が出来ていた。
予め用意していた脚立ではとどきようがない。
この群は長女と思われる。母親は既に分蜂していて見落としたと思っている。
母親女王蜂はtooting のような鳴き方はしないのだろうと思っている。
これで2022年の分蜂の目的はほとんど達成した。
さて、次は?!
セイヨウミツバチと東洋ミツバチの王女らの鳴き方の違いについて 論文