昨日あんなにみんなに褒めてもらったのに今日はとても残念な日誌です。
ピザ窯がアカリンダニで消滅しました。今年は夏分蜂が多く、逃去も非常に多かったです。ここが逃げたと思ったらあっちから別のが逃げてきたり、8月なのにアカリンダニによる消滅があったり、結局我が庭に今年入居した(昨年からの更新が1群)3群のうち1群が逃去、残りの2群が消滅しました。他の蜂場でも判明しているだけで5群をアカリンダニで失いました。昨日の日誌に書いた保護収容を開始する時点で、ピザ窯の生き残りが10匹程度でした。
保護収容はそこに暮らす群を人間の都合で強引に引き剥がして、飼育者の都合の良い場所に設置する行為ですが、これを保護と言って良いのか。我々は薬剤で処分しなかっただけマシという言い訳をしたくなりますが、その群にとって、そして移動先で暮らす他の群にとって良いことなのか。
大きな視点で考えると、アカリンダニ蔓延の見地から私は群の移動はしてはいけないと言う考えを持っていますが、それなら保護した群をどこに運ぶの?と言う話になって、最低2キロは離さないといけないし、2キロ離れたところに新たな蜂場を借りるところから始めないといけません。収容作業は群に少なからずダメージを与えますので、できれば毎日ケアできる自分の庭に持ち込む必要があります。
ここで難しい問題が出てきます。自分でもなかなか答えが見つからなくて、みなさんにも聞いてみたいことなんですけど、アカリンダニに寄生された群を、未寄生地域に持ち込んで楽園を壊滅させるのはNG。では、健全な群をアカリンダニが待ち受ける地獄の地域に運ぶのはどうなんだろう?少なくとも広める心配は無いですが、せっかく幸せに暮らしていた健康な群が気の毒でなりません。
今回の保護収容は後者で、ピザ窯が寄生されて苦しんでいることは9月から判っていましたので、群の移動はできればピザ窯が完全に消滅してからにしてほしいと願っていました。移設した群はピザ窯に必ず盗蜜に入るだろうと思ったからです。幸いなことに移設時点で10匹程度、2〜3日経過した時点で完全に消滅したので、ピザ窯から寄生されるリスクは消えました。しかし私の住む村には他にも寄生された群が必ずいるはずなので、寄生されるのは時間の問題だと思っていたところ・・・・
本日、保護収容群から徘徊蜂1匹を確認しました。あちらも汚染された地域でした。なんか、力が抜けるというか、がっかりして、そして何とかしなきゃいけないなと、気合いを入れ直さないといけませんね。