最近、福岡県東部から北部でアカリンタニの寄生による蜂の減少が散発しており、掲題の駆除を行っています。過去に掲載した駆除方法でメントールの消費量が少ないとのコメントを頂いておりましたので今回実験結果をもとに改善点を掲載します。
< 改善点 >➀容器の変更、➁お湯の増量(150~200cc)、下記が容器です。➂現場でのお湯の確保は、水をコーヒーアルミ缶に入れてガストーチバーナーを用いると熱いお湯が早く得られる。
写真でお分かりの通り、蓋に大きく穴を開け玉ねぎネットで蜂の侵入を防止しています。
右⇒未使用品、左⇒使用し易く改造品(メントールを入れ蓋をしてお湯を網の上から入れる)
上の容器の仕様は下記の通りです。100キンで購入2個で\100.-でした。
この容器は、ポリプロピレン製でアルミ缶より多少保温性が有ります。お湯の増量により気化するガスもお湯が常温に達するまでに従来より多く成りますが、巣箱からスノコ枠に上がる蜂達の出す熱量によりメントールの消費量も変わって来ます。
< メントールの特徴 >メントールは40℃以上になると溶けて液状に成りますがお湯と同化して見えますがお湯(水)には絶対溶け込んでいません。水蒸気は溜まると半球状になり量が増すと水滴として下に落ちます、メントールはガスが集まると綿糸状の細い結晶として蓋に少量付着する事も有ります。ダニ駆除の際スノコ枠蓋に付着が見られますがお湯でガスも温められ上昇したためです。大量に付かない理由は、温められたガスは空気より軽く成り上昇しますがすぐに冷やされて下の巣箱内に落ちているためです。
それ故にスノコの隙間は蜜蝋による塞がれて居たり、盛り上げ巣が有ると巣箱内に均等に下がらない為、投与の際はスノコの清掃は必ず実施して下さい。
尚、メントールの投与は、健康な蜂を殺す事は有りません。(巣箱にガスを長時間充満させると蜂は窒息して沢山死にますので巣門は絶対閉めないこと)