以前の日誌のおまけで載せていた巣箱持上げ機の詳細を記録としてあげておきます。
構想から1年半、ほぼ形になった。まだ気になる点もあるが機能としては完成しているので、まぁいいかな~っと。
左が折り畳み状態、右が設置状態(巣箱はまだ固定していない)。
重量計測をするため作ったバー型計測器をセットしてダミーウエイトを載せて固定。
実験で芝目土20kg×4、巣箱2段と天蓋を持上げられたので問題ないと判断しました。
さて、ここからはマニアックな話になります。
このサイトを見ながら継箱するには持上げ機があると楽なのを知り、作ってみようと思い立ったのが1年半くらい前。色々調べ最初はバンドウインチを利用しようと思っていたものの個人的にラチェット機構のカチカチが気になる。上げるときはカチカチ、下げるときはハンドルを持っていないといけない。 それで他のものを探してみるとブレーキ付きのものやウォームギヤ式のものなどあるけど。。
この際、ウインチ自体を製作することにしました。(なんで?) んで採用したのがウォーム式のウインチ。テスト版として作成したものはステンレスケースにギヤ等々含めその重量が5kg以上に。。ウインチだけでこれは重すぎ! 却下! 開発には失敗は付き物。使えるお金も少しずつなので時間がかかります。
この間に初入居したハチ群が消滅して制作意欲も無くなり設計途中でどうしようか迷っていてが翌春になり、またミツバチがやってきた。 「これは製作しなくちゃ」っと再度やる気になり再設計!
さらに初夏には継箱が必要になりジャッキを使用して1時間ほどで作れる簡単な持上げ機を作りました。
今度はアルミのチャンネル材を使用してできるだけ歯車を減らす方向で検討。ということでウォームギヤ2条、ウォームホイール20歯、ウォームホイールにウインチドラムを直結。ドラムの軸径を35mmにしてハンドル1回転当たり1cm程度持上げられる計算。
んで、できたのがこの画像のもの。巻き戻し時にハンドルが6~12時位置で荷重とハンドル自重により下がってしまうのでハンドルバーにバランスウエイトを付け、さらに左回転方向に効くロータリーダンパーを付けて使用感を向上。写真ではギヤ部分が見えてますがカバーを外してる状態です。細かな部分は省きますがリニアシャフト、オイルレスベアリング、スラストベアリング、ニードルベアリングを使用、穴あけタップ立てヤスリかけなどいろいろ。(アルミでよかった。加工がラク)
肝心の本体は30mm角のアルミフレームで製作。モーメント荷重にはプラスチック巻きベアリングを使用してスムーズに動くように。ウインチワイヤーはパラコード(耐荷重400kg)。移動が楽なようにタイヤ付けて。。 なんやかんやで総重量10kgを超えちゃいました。(T-T)
時間をかけて製作しているとあれやこれやと考えてしまいます。 重さをはかれないかなぁ~ !!
ということでバー型の重量測定器の製作。
流用するのは隔測式電子秤。
この秤を使えなくするのではなく、表示部の配線を切ってコネクターを付け、新たにロードセルを使って作ったバー型のセンサーを接続して使えるようにします。
秤台を分解配線を切ってコネクター化。新たにロードセルとチャンネル材を入手してバー型センサーを作成。 これで表示部のコネクターを今までの秤台に繋げば今まで通りの台秤として、製作したセンサーに繋げば巣箱の重量を測れるように。
実際に3/4日に5段積みのハチ群箱を持上げてみたら37kgもあった。(写真を撮り忘れた)
越冬後でもこれだけあるものなのだろうか?