自宅台所での採蜜作業の続きです。
垂蜜した状態で放置してだいたい10時間後くらいに帰宅しました。
これは・・・結構溜まっているような感じ?ですかね???まだしばらく蜜を垂れるに任せていた方がいいような気がしますが母がにっこにこしながら準備開始しましたし私も気長な方でもないですし濾過作業に取り掛かります。
濾す前の蜜はこのような感じ。巣蓋や巣屑が浮いてますので綺麗にろ過しなきゃですね。
今回蜂蜜をろ過するのに用意したものです。
左側のバケツが濾した蜂蜜を回収する容器になります。ぞーきんバケツっぽさ満載ですが新品だから良いのです。
バケツの上の穴あきボウルは右にあるフルイの台座として使います。あり合わせのものだったので少々安定が良くないですね。
左側のフルイが今回の濾過フィルターです。
手前から40メッシュ(0.42mm目)80メッシュ(0.2mm目)200メッシュ(0.075mm目)
の目合いのステンレスメッシュ篩で最近仕事・趣味用に購入したものの未使用だったので流用することに。布製のフィルターを買ってこようかなと思わなくはないし、不純物で多そうな花粉あたりは50㎛以下の粒径なので最下段の200メッシュでも通過してしまう理屈にはなるのですが、多分速やかに目詰まりが始まってその辺は問題なくなるだろう、ということで今回はこれで。
それをこのように組み立てて・・・ふ、不安定であります。
まあ、同じメーカーのフルイ同士は嚙み合うようにできてるし作業できないほどふらふらではないので
濾過開始です・・・一段目は写真撮る暇もないほどあっという間に流下してしまいますね。
ただまあ、最下部からは待っているとぽた、ぽたという感じで澄んだ蜜が落ち始めてますので2,3段目は強くろ過できている様子ではあります。
さて、何度かに分けて垂蜜で集めた蜜をろ過器に投入していくのですが、
それと並行して巣枠に残った巣板からの蜜の回収をやらなきゃですね。
さて、残ってる蜜の回収はどうしようかと考え調べてるとだいたい圧搾か遠心分離という話になるようですね。で、まずは遠心分離・・・うちでキャベツの水切りなどに使ってる水切り機を使って遠心分離してみます。ただまあ、これ25cm径くらいの小さいやつなんだよなぁ。
とりあえず巣枠に残った巣板を切り離して回収し。
こんな感じで投入し、脱水槽沿いに立てて並べていきます。この時均等に並べておかないと重心ブレでまともに動かせなくなります。まあ、まともに回っても大問題があるわけで。
えー・・・遠心分離そのものはうまくいきます。蜜は外周に吹き飛ばされて十分に回収可能ではあります。ただし、この写真の状態になるとこのタイプの野菜の水切りでは動作不能になります。内容量が少ないもんだからこの程度で脱水層と蜜が接触して強大な抵抗がかかってハンドルを回せなくなります。よく見ると下に水抜き穴はあるのですが水抜き穴から出ていく量よりも蜜+巣屑の溜まるペースが速くて大体この程度で動かなくなります。
ちなみに・・・これ回収すると大匙6杯程度。つまり、たったそれだけ回収して回し~を何度か繰り返すことになるのです。
大容量の洗濯用タイプ(目の細かいものがあるなら)とかでないととてつもない苦行です。
おまけに巣板の構造上脱水層に立てた状態だと脱水層外向きの蜜は飛び出しますが内向きの分は裏返してもう1度遠心分離してやらなければなりません。
苦行です。
で、もう一個のやり方、圧搾ですが・・・今回は論外の結果に終わったので。
これがそれを試してる状況なのですけども、要は野菜などで漬物するときに使うアレで圧搾できないかやってみたのですよ。華奢なプラスチック製の物ですから強く圧力をかけたら壊れるかも・・・と思ってやってみたら案に反して絞れる絞れる。圧搾したら十分に蜜が絞り出されてきてなおかつ漬物機も壊れない・・・なのですけども。
その絞り出した蜜はどうやって回収したもんでしょう???
根本的に漬物用ですから上を開けてそこからできた漬物を取り出すわけです。
そして上を開けるには圧搾した状態を緩める必要があるのですが緩めるとせっかく絞り出した蜜が吸い込まれていく・・・。蓋を開けるころには遠心分離同様スプーン数杯分の回収に。
一回圧搾したら蜜蝋同士が接合して膨らまないのでは・・・と思ってたけどもそんな甘い話はなかったですね。
まあ、結局半泣きになりながら遠心分離でちまちまちまちまと残蜜を回収していったわけですが・・・そうやって集めた蜜を溜めておいた容器の中身を母がおもむろに濾過機に投入!
母上、垂蜜とその他の回収法で採ったやつ分けといて後で比べようぜ!!って始める前に言ったやないか・・・。抗議しましたら時間がかかりすぎる、却下だそうで。まあ、遠心分離で3時間もかかっとるからなぁ。ごもっともではあります。
とは言うものの、遠心分離すると蜜が飛んでからからになります。で、それをみじん切りにして大きいふるいに入れてそこから意地汚く垂蜜回収を狙います。
T.山田さんから頂いた巣枠の中にはハチノスツヅリガをはじめとする寄生生物類は目視では見つけられませんでしたし・・・みじん切り後でも大丈夫でしょう!
その3に続けます。