寒くなってきましたね。この写真はニホンミツバチを飼っている人なら誰でも知ってるセイタカアワダチソウの12月の姿ですよね。(関東においては)ところが本日、こんな姿を同時に同じ場所で見かけました。
まだ葉も青々とし、花は蕾まであります。この原因はこの場所でしばらく考えていたらすぐに判明しました。
県道に沿った歩道の際ですが、青い線を境に少し奥の土地には高さ2メートルを超えるセイタカアワダチソウの、カラカラに枯れた12月本来の姿、青い線の手前、下側には背の低いセイタカアワダチソウが満開の状態。
地面の生え際をかき分けて見てみました。
赤い丸印は刈られた痕で、矢印が指しているのが生えている茎です。セイタカアワダチソウにしては細いです。
これでわかることは、正確な時期は今後調査したいのですが、8月ごろに歩道の際だけ、県に委託された業者さん、もしくは地主さんが、草刈りをした。刈られた後に一斉に芽吹き、頑張って育ってきて、ようやく今になって開花したのかもしれない。
と言うことは、(気温も関係すると思いますが)8月か9月に、セイタカアワダチソウをいったん刈ってしまい、開花を遅らせることで、12月の蜜源を少し引き伸ばすことができるのではないか。現在はサザンカなどが咲いていますが、ビワの蕾も膨らんできました。秋の台風や長雨で満足に採餌活動ができなくて蜜が心許ない群にとっては救いの蜜源にならないだろうかと。残念ながらミツバチの訪花は見られず、(アブはたくさんいた)見てくれは咲いていても蜜が分泌しているかどうかはわかりませんが、花粉は実際あり、家の群の巣門を観察しているとセイタカアワダチソウっぽい黄色い花粉を付けた蜂も帰って来ます。
もしも広大な土地にセイタカアワダチソウが咲く場所があったら、その半分を8月後半か9月ごろに刈ってあげたら、蜂は喜んでくれるかもしれないなと、ふと思ったのでした。