あけましておめでとうございます。今年もはっちゃん達と幸せな時間を過ごして行きたいと願っております。
昨年自然入居した10群は逃去によって現在7群になっていて冬が越せるのは6群と見ていますが、全ての群で貯蜜が不足していたので秋の採蜜は見送りました。原因は台風被害と長雨の影響と見ています。これからの時代は、それまで問題なく飼育できた地域でもあっけなく群が消えてしまう可能性が高いのではないかと想定してみました。(事実、30年のベテラン蜂友さん2人は10群が1群に、20群がゼロになったし、そこから1キロの場所にある私の1群が現在消滅の危機です)今年は昨年が嘘のように一年中花盛りで群が爆発的に増えるかもしれない。でも来年は去年よりもさらに厳しくなるかもしれない。どのような年になったとしても、自分が飼育した群だけは少なくとも安定して育ててやりたいと、誰しもが思うことではないでしょうか。農薬と伝染病は人間の作為がもたらすものだとすると、花が咲いてくれるかどうかは、神のみぞ知ることです。しかしここで採蜜という恐ろしい儀式がはっちゃんたちを脅かします。「4段一杯になったら1段取っても良い」と言われますが、それは蜂蜜が重箱にギッシリ満タンの場合のお話。スカスカでひもじい思いをしている群から1段取ってしまうというような愚かなことはしたくない。細心の注意を払って取れるかどうかの見極めをしなさいという戒めの気持ちを形にしたいと思い、15センチの重箱を半分にカットしました。中央のビスを抜いて、両サイドに2本打ち直してから、昇降盤で半分に分割しました。これを1組として通常通りに1段と考えて積み、秋の段階で迷ったときには半段だけ採蜜する。その選択肢もあるぞという心の準備をし、採蜜見送りも当たり前に受け入れる覚悟で、真剣に観察して行きたいと思っています。私のニホンミツバチ飼育の目的は蜂蜜の収穫ではないので。