エノキ群が巣落ちした時に、落ちた巣を最上段の給餌箱に収める作業をしていた時の事です。
ズッシリと重たい巣脾にはたくさんの蜂たちがくっついていて、乱暴に箱に放り込むわけには行かなかったので、最上段の箱の口の横にベニアのテーブルをビス止めし、その上に巣脾をそっと置いて蜂たちを巣箱に誘導していました。ゾロゾロと巣箱に向かって歩いてくれたのですが、ポツンと一匹だけ丘の頂上で動かないはっちゃんがいました。しっかりと巣脾にしがみついて、羽がもげるのでは無いかと言うくらいの勢いで旋風をしています。それは少なくとも旋風をすることでどのような効果があるのか、何を目的に旋風をしているのか、本人に聞いてみたところできっと答えられなかっただろうと思えるくらい、無意味に無我夢中で何かに必死でした。そんな光景、ミツバチを飼っている方なら一度や二度は見たことがあるのでは無いでしょうか?わけもなく死に物狂いで旋風する。理由はきっとこうです。
何か恐ろしいことが起きた。みんなで頑張って作って来た蜜蔵が破けた音がした、蜜が流れ落ちている。どうすれば良いのかわからない、仲間の指示も無い、みんな逃げ惑っている、たくさんの仲間が死んでしまった、女王様は無事?自分に何かできることは無いか、何かしなきゃ!何でも良いからとにかく頑張らなきゃ、、、みんなで頑張らなきゃ、、、
「取らないから、、大丈夫だから、、」と呟きながら、スポットライトを浴びたその場面をじっと見つめていたら、なぜか私の目から涙が溢れ、頬を伝っているのを感じました。気が狂わんばかりに羽ばたくことしかできない彼女の姿に胸が締め付けられたのです。
それは8月31日のことでしたが、その時のことがショックで、秋に予定していた採蜜が憂鬱になりました。大きな台風が来たり、思ったよりも貯蜜が少ないことが判ったりしたことで、管理する全8群の採蜜は全て見送る決断をしたのですが、少しホッとしていたのが正直なところです。「採蜜しなくて済んで良かった」と思っている自分に薄々気付いていました。
昨日、質問を投稿しました。「菌根イソギク 」なる植物についてです。ネットで調べていたら菌根イソギクを販売しているサイトに辿り着き、それを読んでいくうちに、その代表者の方のブログがありました。リンクを貼っても良いのですが、iPadで上手に表示できなかったのでスマホでも見れないかもしれないと思い、URLの下に書かれていた内容を念のためコピペします。上がサイトのトップページ、下が問題のブログです。ブログの内容は一部意味不明な表現があるので、肝心な部分を抜粋する形で貼ることにします。
http://www.cymbi-mogami.co.jp/mitubati2.html
http://www.cymbi-mogami.co.jp/burogu%201.html
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宇井清太はミツバチについては素人。でも、花と訪花昆虫、鳥については見てきた。更に当社はサクランボの中にあるので、農業とミツバチの関係を考えてきた。奇跡的な植物「菌根イソギク」を発明したことで、50年前の農業人に戻ったつもりで、農業という側面とミツバチ、ハナバチ、ハエ・・などを含めて、宇井 清太の考え、日本蜜蜂サポート普及会のことなど記述してまいります。なるべく「中抜け」「似非研究者」にならないように、これまでに例を見ない視点から少し濃密に植物、花、蘭について記述してまいります。ミツバチについては専門家におまかせして、素人の宇井 清太は書きません。日本の農業とミツバチ、ハナバチに視点を置いて記述して行きたいと考えています。このサポート普及会は、日本蜜蜂、ミツバチに特化しないで、菌根イソギクに通う昆虫すべてをサポートいたしてまいります。なぜなら、サクランボ、リンゴ、ナシなどの果樹、トマト、キュウリ、ナスなどの虫媒花を訪れるのはハナバチなどのミツバチ以外の昆虫がより多く交配しているからです。養蜂家の採蜜ということも大切ですが、農業を考えたとき、これからは、更に広い視野が求められると考えています。
ミツバチといえば花。宇井清太76歳まで花と共に人生を歩んできた。この年齢で記述するには相当大変で、文中に間違った記述、誤記などもあると思いますが、ご寛容のほどお願いいたします。
宇井 清太が日本蜜蜂に興味を持ったのは・・・・キンリョウヘンが日本蜜蜂を誘引するという情報と資料を、10年以上前に当時高校教諭であった「菅原道夫氏」から頂いたことである。今でも、この資料は保存してあるが、この当時、シンビジュームはラン科植物だから、虫媒花であるが、受粉と関係ないところで、別な要素で、日本ミツバチの女王蜂が寄ってくるというのは、大発見であるが、花とミツバチの関係からすると、こういう進化をどう説明するかという疑問があった。これは現在でも解明されていないのではないか??
その当時想定したのは、この誘引作用を使って、必ず日本蜜蜂を「捕獲」することを考える人達が出て、幼稚な飼育技術で日本蜜蜂を「絶種」させるという危惧であった。原種日本蜜蜂養蜂技術というのは、簡単な技術ではないからである。この危惧が現実となり、キンリョウヘンをトラップにして「捕獲」する・・・〇〇保存会というものが生まれた。キンリョウヘンを「ミツバチらん」と呼称して販売する東洋ラン業者も現れたことは、皆さんもご存じのと通りである。
宇井清太はラン栽培コンポスト「SUGOI-ne」を発明していたから、キンリョウヘンも素晴らしい生育するので、この人たちにもご使用いただいたが、素人がラン栽培など出来るわけもなく、栽培法を学ぶために、宇井 清太にお問い合わせくださることもなく皆さん失敗。植物栽培で最も難しいラン。温室を持たない人が簡単に作れる植物ではない。これと同じ線上の安易な考えで、日本蜜蜂を捕獲して「養蜂」出来るほど、日本蜜蜂は簡単なハチではない。「蜂群崩壊」「蜂児捨て、消滅」「ダニ」「農薬での死滅」「地球温暖化による蜜源植物への影響」「天敵スズメバチの大繁殖」。ご趣味の日本蜜蜂愛好でプロから見れば本当に幼稚な技術で、本当に「保存」は出来るのか??・逆に「捕捉」すればするほど「絶種」させる危険があるのではないか?これは、日本の山野草愛好会と非常に似たことである。愛好家が増大するにしたがって日本の山々から美しい山野草はなくなった!「乱獲」による「絶滅」である。本当にそういうことが日本蜜蜂では起こらないのか???なぜ、こういうことを書くかというとミツバチの命は蜜源の「花」である。保存会で開催する「収穫祭」で蜂蜜に相当する「花」を栽植しているかということ。収穫という言葉は、逆のミツバチから見れば略奪されたということ。
貴重な蜂蜜を・・・堪能!保存会の皆さんの笑顔は・・・ミツバチ奴隷の苦しみの証。貴重な日本蜜蜂のハチミツは・・・人間にとって貴重なのではない。ミツバチにとって貴重な食料である!捕獲して略奪する貴重なハチミツは奴隷化された日本蜜蜂たちの・・・涙である!
山形県にも残る狩猟マタギ。そういうのと異なる。九州のミツバチ名人は「マタギ」のDNA。共生であるがそれと違って、言っていることと行っていることが違うと言う感じ。ミツバチという小さな昆虫は他人の山、土地から生きるために蜜、花粉を集める。小さなドローンである。東京なら皇居にも出入りできる。つまり、ハチミツを収穫できるのは、ほとんど他人の土地の花から得られる。だから蜜源植物を植える気持ちが疎かになる。オイシイよこどりの狩猟民族のDNAである。人々も働きバチの土地侵入にはあれこれ言わないから成立する趣味である。ミツバチが生きるために集めた蜜を収穫という言葉で横取り、略奪するのを趣味にする。スズメバチが蜜を命がけで奪いに来るのと大きな違いはない。もっと残酷な趣味である。ミツバチ中心より人間を中心に置いた愛好である。
罪滅ぼしに楽園を、糖源郷を作る・・・宇井清太の理念である。ハチミツ1kg作るのに花がどのくらいの数、量が必要なのか???このことを考えればご自分の土地、屋敷の花ではない事が理解できよう。プロの養蜂家が飼育しているセイヨウミツバチは改良された「家畜」である。原種の日本ミツバチとは根本から異なる。つまり、謎の多い日本蜜蜂を安易に「保存」という言葉を使うことが望ましい事なのかということ。「蜂児捨て、消滅」という行動はなぜ起こるのか。こういうことを解決しないうちにトラップでゲット!「保存」は人為的に出来るのか。ダニ駆除剤でも革命的な発明が生まれなければ。養蜂界にこういう大発明が、特許が取れる発明が無いと「保存」は難しい。ならば自然の状態で日本蜜蜂の生命力で、種族を維持持続させるのが王道であろう。日本本来の蜜源植物が時代の変遷の中で激減している。ならば日本の固有植物を蜜源にすることが理想であるなら宇井清太の発明した菌根イソギクを最終蜜源として用いることも、一つの方向であろう。少なくとも冬を飢えさせないで済む。生命力を持続させることは可能である。侵略的外来植物であるセイタカアワダチソウに最終蜜源に依存する時代ではない。
日本蜜蜂の捕獲を止めよう。日本蜜蜂を捕獲したら、その群が生きられるだけの蜜源植物を植えよう。これは・・・当たり前のことである。これまで、こういうことが最重要な案件とされないで来たのは、「小さなドローン」のミツバチを利用してきたからである。今日も・・・短い命を燃やして無心に蜜を集めるミツバチの姿は・・・哀れ。
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どこかの国の兵士に機関銃で処刑されているような衝撃を受けました。返す言葉が見つかりません。がっかりしました、自分の、人間の傲慢さに、しょんぼりしてしまいました。
私だってハチミツ舐めたいです!採蜜して、可愛い瓶に詰めて、巣箱を置かせてくださる方々にプレゼントしたいです!売ろうとは思わないけど、好きな人にお配りして喜ぶ顔が見たいです。
だからそのために、私はもっと勉強したいですし、花を植えたいと思います。このサイトには「ナントカツリーの種を撒いたら芽が出て来ました!」とか「この花の名前を教えてください」とか言う質問や日誌に溢れています。「花を訪れるミツバチの写真コンテスト」が開催されています。素晴らしいことだと思います。