ついに雄蜂が飛び始めました。昼の温かい時間帯にピザ窯の周りを探索したり、巣門を出たり入ったり、、、働きバチたちは一目散に仕事に出かけます。でも雄蜂たちはウロウロしてるだけ。最初は楽しそうに遊んでるように見えて腹立たしい思いがしました。「貴様ら遊んでないで働けよ。」って。でもじっと観察してると(今の自分がブルーだからなのかもしれませんが)底なしに哀れに見えて、涙が出てきてしまいます。なぜかというと、彼らは自分がどうすれば良いのかわからない。何かしたい、頑張って群れに貢献したい、でも、、、、どうすれば良いのか、どれだけ考えてもわからない。自分が何のために生まれてきたのかわからない。
夜になり窯の蓋を開けるのが怖かった。
こんもりと厚みがあったのに、今は薄っぺらくなってしまいました。カメラを奥の方に差し入れて、巣板の裏側を撮ってみた。昼間はあんなに雄蜂がいたのに、こうして見ていてもほとんど見えません。1日飛び回ったらそこで命が尽きてしまうのでしょうか。おびただしい蓋の数からいっても計算が合いません。見えるのは働きバチばかりです。
すると、、、壁際にたった1つだけ、、、これは変性王台でしょうか?でも孵化できなかったのでしょうか、、、それが失敗したから働きバチ産卵が始まってしまった。だから、この王台に期待するのはやめないといけませんよね。でも、働きバチは確かにこの王台に賭けて女王を育てようと頑張っていたんだね。ポツンと孤独な王台に見えました。