オスバチが熱殺蜂球に加わることがありますか？

こんばんはー

雄蜂は熱殺球に参加して居る所は未だ見た事はありません

ただ仲間がオオスズメバチに捕食されそうになった時、体当たりをして助け出す場面は何度も見ています↓

このように雄蜂は交尾だけでは無く仲間意識を待ち行動しています

菜の花さん　こんばんは。　答えは、Ｎｏです。この複雑な攻撃行動を判断するだけの能力は、雄蜂にはありません。働き蜂の脳の発達は、女王蜂や雄蜂には在りません。だから、この作戦には参加できないし、翅を震わせて熱を上げる能力も働き蜂だけの仕組みだと思います。
以下、その詳細を説明しますが、長くなります。。。(^^;
熱殺蜂球は、働き蜂が大スズメバチの餌場マークフェロモンというマーキングをする臭いに反応して起こす現象です。触角に嗅覚が在りますので、このフェロモンを感知すると、働き蜂の中から参加する蜂が決まり、巣箱内で待ち構えます。大スズメの餌場マークフェロモンの最初は、１匹の偵察蜂に依りますから、その１匹をやっつけてしまえば、大スズメの大群に押し寄せられて全滅する危機を脱する事が出来るのです。
そこで、餌場マークフェロモンに反応した働き蜂が、ナサノフ腺（お尻の第２節の間）から警戒フェロモンを発出し、この危機に備えます。つまり、大スズメの偵察蜂を巣箱内に誘き寄せて、待ち構えていた２００匹？程度の部隊が、一斉に大スズメを取り込むのです。
その際にも、高度な判断により、以前熱殺蜂球に参加し、過剰高熱を体験した蜂が最前線に配備されるらしいです。熱殺により、寿命が縮んで居る事と、経験者の強みが理由のようです。
熱殺蜂球にも二種類あって、この複雑なお引き寄せと、大集団熱殺は、オオスズメバチの餌場マークフェロモンに反応した時のみです。それ以外の強敵に襲われた時は、その場で熱殺蜂球を作り、その場で熱攻撃します。単純な熱殺です。
元々、雄蜂は毒針を有しませんね。攻撃参加は、そもそも雄蜂の構造には組み込まれていないのです。
働き蜂の脳内では、熱殺蜂球に参加している時には、物凄い脳内の活性が起こるし、温度上昇に伴い、ミツバチでも限度である温度をセンサーが感知し、それ以上高熱で致死する事が無いように、サーモスタットのような機能も、働き蜂には供えられているようです。だから、高温過ぎて、自分達も蒸し焼きになる事も防げる仕組みを、働き蜂は入手できている。　熱殺蜂球は、基本、働き蜂の特権な訳です。