年末に仕事が立て込んで、ピザ窯の最後の日誌をなかなか書けませんでした。今現在も仕事はまだ終わってはいないのですがちょっと気晴らしに採蜜の模様を。。。
カメラを奥に突っ込んで最後に残ったピンポン球くらいの蜂球を撮影していたのですが、ある日から数が減らなくなって、動画で撮ってみたら誰も動いてなかったので、全滅したと判断し、手前の巣板から外していくことにしました。ゴーストタウンのようになった蜂の巣を撤去するのは本当に寂しい感じがしました。本当だったらたくさんのはっちゃんが乱舞するのかもしれないなと思いながらの作業でしたが、初めての採蜜をゆっくりできたのは良かったです。天井の接着部分にナイフを入れ前後に動かしても取れなかったので二番目の巣板との境界にも下からナイフを入れてみたら巣の蜜蓋を切ってしまい蜜が垂れてきて焦りました。やっと外してみたら隣の巣板とも複雑な形状で繋がっていました。まだ育児にも使われずに貯蜜だけされた巣脾は白くて汚れがないものに見えました。次の板、次の板も、どこかで隣の巣板と繋がっていたりしたから、一枚の巣板を綺麗に外すことができなくて、途中で折れる度に蜜が流れ、なんだかめちゃくちゃになってしまいました。だんだん奥に行くに従って色が汚くなって行き、3枚目の板と4枚目の板の隙間にスムシが確認されて、そのスムシはもう繭を作りかけていました。糸を身体の周りにたくさん吐いて外敵から身を守っているように見えました。蜜で手がギトギトだったので、とりあえずスムシの事は気にせず巣板を撤去して行きました。窯の間口が広いので巣板は天井と左の壁だけを頼りに固定してありました。左右の間口が狭ければ3辺で固定しただろうから、巣板と巣板を中程でくっつける構造にはしなかったのではないかと感じました。窯内部の間口は48センチですので、もう少し狭ければ右側の壁も頼りに作るから、巣板と巣板を接合する必要がなくなり、巣板を綺麗に取り外すことが可能だと感じました。では何センチの間口以上で接合が始まるのかはわかりません。重箱式の内のりは25センチくらい?でしょうから、十分な狭さですよね。見て気がついたのは、蜜蓋がされた部分にはスムシは入っておらず、育児された後の空の巣脾のエリアが集中的に食害されていました。芋虫状のスムシが巣をかじって進むときに、蜜が流れ出て来ると厄介なことになるのかなと思いました。だからスムシに食われた部分と蜜のある部分は比較的エリアが別れていましたので、後から貯蜜部分だけを分けることが可能であるということがわかってホッとしました。不思議だったのは、これだけ食い荒らされている割にはスムシの姿が少ないということでした。半分をすぎたあたりから巣板と巣板の隙間、天井に近いところの蜜蓋がされた隙間に繭を作ったスムシが目立ち始め、繭は頑丈でしたが蜜蝋の部分からは綺麗に剥がすことができました。いよいよ最後の巣板を外したら、最後のはっちゃんたちが小さな球を作って、球になったまま死んでいるのが見えました。
左上の巣板から外します
食害された部分はボロボロに崩壊。貯蜜部分だけが残る
この写真の中央奥の方に最後の蜂球が見えました。