事例報告です。ご参考になれば幸いです。(6月2日~7月10日のおよそ1ケ月に2L弱給餌しました)
あまりに、発育不良なので、給餌することにしました。同じハチ場の1週後に分蜂した群は、すでに3段目です。
前記の3月22日第二分蜂の給餌対象弱小群と、別の群れを母群とすると、より遅い4月8日第三分蜂のB群の同日撮影の写真を、対比掲載します。
ハチ場周辺は、畑と林です。道路を挟んで池があります。典型的な里山です。視認できる範囲では、病害虫の顕著な症状は認められません。
(注1)6月12日の第一回目投稿原稿に、6月20日加筆追記しました。
(注2)7月11日に加筆追記しました。
(注3) 7月16日に加筆追記しました。
■給餌対象群: 基本情報と経過写真(写真の頭の番号は月日です)
2020年3月22日 2回目分蜂 重箱内径25×25×H15cm 巣落ち防止棒、巣箱上部5cm設置 気温18℃(車載温度計計測)無風
遮光ネット➡ザルネット収容 4km先ハチ場へザルネットのまま車で輸送、同ハチ場で重箱に移動 分蜂捕獲動画
■給餌の方法と給餌期間及び量
巣箱 重箱 トップバ^-▼ スノコ有り スノコ上にメントール投与
ヘチマを、ペットボトルをカットした厚めの容器にいれて、スノコの上に置く(ヘチマの繊維に絡まったハチは、今のところ確認できていません)以下の写真参照
2020.6.2給餌直前の巣箱の上部被覆面積 推定(約70%弱 厚さ20cm)
Ⅰ~2日で全量消費することを給餌の目安とします。 6月2日~19日の 17日間に4回に分けて、中2~9日で合計1,100cc給餌しました。
効果を推定するため、前後の写真を提示
❶6月2日 約200cc 水 砂糖 1対1の糖液給餌 1日後確認 残量なし
❷6月6日 約200cc 同上 1日後残量なし
❸6月9日 約300cc 同上 1日後残量なし
➍6月19日 約400㏄ 同上 2日後残量なし
■給餌の理由と疑問
給餌経験は、ほんの少ししかありません。とりあえず、よく分からないまま、給餌してしまいました。このハチ場は、新しく設けたハチ場で、周年飼育の経験はありません。当該給餌群の女王の、今までの出産能力と、その他の条件から推定し、今後の酷暑や蜜枯れ期を乗り切るには、ハチの数が不足と判断し、給餌を決断しました。今後の給餌ために、今回の給餌に関わることを、てきるだけ忠実に記録しました。
いまだに、給餌に関する、以下のことがよく、わかりません。
➀できるだけ多い量(給餌適量の上限)で、短期間で行うのと、できるだけ少ない量(給餌適量の下限)で、長期間行うのと、給餌の原則は2つのどちらでしょうか? 2つとも誤っているのでしょうか?
②過剰な給餌により、育児房が不足し、育児が阻害される例もあると聞きます。重箱での過剰給餌は、具体的にどのように判断するのでしょうか、「量と期間」の判断の基準や目安はありますか?
③代用花粉(花粉パテ)の投与は、糖液投与と同時でしょうか?
■結果
17日間で1,100cc 4回 中2~9日の間欠給餌の17日目の結果です。
同じ縮尺だと、比較しやすいのですが、手前の巣落ち防止棒の大きさで、想像ください。。
その後、7月に1L弱、給餌して、ほぼ、6月2日~7月10日の約1ケ月間で、合計で2L弱給餌したことになります。
以下のようになりました。
2020.7.10現在の巣箱の写真です。
2020年7月16日 2段目の巣落ち防止棒に掛かりました。
これで、今回の報告は終了します。