4,5年前 市民農園サイドの桜の古木の洞にミツバチの大群が轟音と共にやってきた! 農園にいた人達はその轟音と乱舞する蜂に驚いて、誰かが市役所へ通報して、間もなくその桜周辺は立ち入り禁止のテープで囲われた。その後、その事は何も知らなかった私は、ふと思いつきで市役所へ もし蜜蜂のことで相談がありましたら、殺虫剤などで殺さないで私に連絡して欲しいと電話しておいた。暫くして、市役所から上記のことで連絡があり、すぐ現場へ駆けつけ、係のAさんと会い状況確認した。入ったのは洋蜂で、かなりの大群とみえた。あとは、私が面倒を見る約束をして、夏のスズメ蜂からも金網を取り付けたり、ネズミ取りペッタンコなどで私なりの保護を施した。その囲った5.6坪の囲いの中なら巣箱を1つ2つ置いてもよいと了解を得た。次の年、洞の洋蜂がどうなったかは分からない冬の2月、桜の古木は伐採することになり、当日現場で係のAさんと逢い、伐採作業を見守りながら、洞の部分を残して根元から3m位の所で切断して欲しいと頼んでみた。洋蜂には希望を持てなくても、今後日本蜜蜂がやって来ることはあり得ると考えたからである。そして、その春、囲いの中に設置して金稜辺を付けた巣箱には日本蜜蜂が入居した。市民農園利用者の皆さんも、良く見学に来た。時には5,6人でやって来たりもした。そして、蜂はコワイものというイメージはそれなりに農園利用者の間に、何も悪いことしなければ大丈夫といったイメージに変わっていったようである。
その後、係のAさんは移動があり、係はAさんより年配らしいYさんという男性に代わった。人が代われば対応も変わるのか? Y氏は、そこに巣箱を置いてはならないという。蜜蜂在来種の現状を訴えても聞く耳はなく、蜂が入っていても今年中に移動して貰いたいという。電話のやりとりは、時を経て2回ほどであったが、日本蜜蜂の現状を熱心に説いても取りつく術はなかった。そうこうしているうちに、運がないのか巣箱の群はアカリンダニにやられて消滅し、巣箱一切も借りてる山へ移動した。3m程に切断された桜の切り株は、小さな枝が出て、すこしばかりの花をつけたりしていた。桜の洞には、また和蜂でもやって来るだろうと時々未練がましく訪問した。そんな時、私の姿を見かけた農園利用者さんたちが、いったいどうしたの?と話しかけてくる。市役所の係さんが代わって、こうなりましたと事情を話すと、え~なんでなんでと話は尽きない。蜜蜂の困った相談は、今後市役所緑の課Y氏は、どんな対応を取るのか? もしかしてそんなもの殺虫剤で駆除せよというのかもと不安になる。
そろそろ分蜂の季節、今年はまたどこからか蜜蜂がやってくるのではと思いながら、久々に車で諸用の帰りに妻とその桜の洞を覗きに行ったのであった。市民農園利用者の休憩小屋の隣のその3m程の桜の洞は、何と根元から再び切り取られていたのである。