最低気温3度。最高気温6度。
今日の蜂たちの動きを見たら、今日が回収できる最終日だということが分かった。
(ネコマルさま、今日は郡上まで来ていただき本当にありがとうございました。
はい、到底一人ではできず、大失敗に終わるところでした。ありがとうございました。)
「早い方がいいから9時に待ち合わせましょう。」とネコマルさんがおっしゃった。9時開始ならお昼前に終わるかな?と思ったが、なんのなんの、昼休憩挟み終了したのが15時過ぎだった。確実。
現地に到着。地主さんに「あの床下にできている巣、回収します。」とお話したら、「必要なら床板切り取ってもいいぞ。」と快諾を得る。作業場に道具といろいろなパターン対応できるような巣箱をいくつか持ち込む。蜂たちは寒さのためほとんど飛んでいない。完全に防寒態勢に入っている。
なんと、ネコマルさんとおそろいの迷彩柄の防護服。ネコマルさんのはカスタマイズ済み。私は毎回使いずらいと思いながら使っている。
畳を上げて床下の具合を確かめる。
1枚外して覗いてみると、巣は板一枚に収まっていた。
作戦決定。「じゃあ、この床事切らせてもらって天井にすればいいね。」「アカリンダニの予防ができるよう、落ち着いたら穴をあけたらいいですね。」
2枚床下の板を外したあたりで蜂がちらほら飛び始めた。
「一休みしよう」ネコマルさん。私ならせっかちにことを進めてわちゃわちゃになる。
学んだこと① 「ブンブン言わさないで蜂が落ち着くのをタイミングタイミングで待つ。」
本丸、巣が付いている板を剥がして取れるようにして、また少し蜂を落ち着かせて・・・箱にそっと乗せる作戦だった。
「あ、落ちた」とネコマルさん。全部きれいに床に落ちた。
体が入れるかどうかの狭い床だったため、それほど巣が壊れた様子はなかった。
作戦変更。「一休みしよう」
このまま天板に乗せて針金、もしくはゴムで止める作戦。
巣にはいくつか育児していたが、大半はハチミツだった。気温の低下とともに貯蔵に転じていたのかもしれない。真ん中の巣板は削られ丸くなろうとしていた。名古屋では見られない、蜂玉を作ろうとして巣板を削る行動。既にその様子になっていた。
そのままひっくり返してセットすると・・・何枚か落ちた。熊から逃げてから1ヵ月の巣板にちゃんとハチミツ、強度が足りないのかもしれない。
作戦変更。昨日作った巣板バサミに挟んで並べた。天板についているのはそのまま入れた。
雲行きが怪しくなり、その後かなり雨。本当に寒い。蜂じゃなくても仮死状態になる。
その後・・・
巣箱をセットして見ていても、なんとも腹落ちしない蜂たちの動き。気温が低すぎて飛び出して仮死状態になる蜂も続出し、何が正しいのかわからない状態だった。
巣が落ちたところにまだ蜂がいたので吸引機で吸うことに。「nojiさんやってみるかい?」「はい!」弱で吸い始めたつもりだったが、強だった。そしてもたもたやっていたため、吸い上げられた蜂たちは50匹くらい寒さで死んでしまったか仮死状態。
学んだこと② 手際よく・・・冬場は吸引は短めに。
女王蜂を見ていないので、入ったか入っていないかわからない。そして中の蜂たちも呼ぶ感じでもなく、外に出ては仮死状態が続いた。
「こう女王蜂が入った!って感じないんだよねー」というネコマルさん、巣があった場所を除くと「nojiさん!上にまだたくさん蜂いるよ!」「すみません!!下しか見ていませんでした!」
ネコマルさんが刷毛で落とし、巣箱の蓋で受けたが蓋に山盛りだった。その蜂たちも巣箱へ。
ボチボチ入る蜂が出始める。しかし、外で飛んでいる蜂たちがすっと箱に入る様子はなかった。
お昼休憩ののち、巣があった場所にまた蜂が集まっていた。女王蜂がそこにいるのか?
吸引機で吸い取り、巣門の前で放すと・・・
この蜂たちが呼び込み隊だったのかもしれない。
この場所から裏に逃げたのではないかと、、、様子を見に来た地主さんに「ここめくっていいですか?」「いいぞ」
壊せない、、、と言いながら、かなりの破壊行動。
女王蜂が逃げれる場所はなかった。
中で何度か巣落ちをしているので、その間での事故以外、女王蜂は箱の中にいると思う。
本当はこの巣箱に1週間くらい慣らしてから移動させたかったが、ハチミツもかなりこぼれたため熊に見つかる可能性がある。また熊にやられたらすべて流れてしまうため、暗くなってから蜂たちを乗せ名古屋に戻った。明日、巣落ちで汚れた巣門箱を替えてやり、動きを確認する。
逃げないでね。。。
「蜂にとって、+と-で少しでも+なら残るし、少しでも-なら去るだろうね。」とネコマルさんがおっしゃった。実に深い。
箱も変わった、場所も変わった、巣も変わった。それと比べるものは暖かい、餌はある。・・・さて、蜂はどう判断するのだろうか・・・私はいい環境を準備して蜂たちにとって少しでも+を目指す。
<番外>
箱を運んだ時、中でブーンという羽音がした。パニックで熱くならないことを祈りながら助手席に箱を置いて郡上を出る。体は冷え切っているが、蜂のためにクーラー全開。
こんな状態ならトイレに行きたくなるに決まっているが、そんなときにいつもは10分のところ、1時間半の事故渋滞に巻き込まれる。後半助手席の蜂ところではなく、私の緊急レベルが99だった。やばかった。