当地でもアカリンダニの勢力はコロナ同様、終息の気配がありません。
「密集、密閉、密接 3密」が、アカリンダニ症を広めるってことは、ないでしょうか?
❶巣箱の密接配置と冬の巣箱保温のための密閉
❷ハチ場の密集と冬の巣箱内での蜂群の密集、個体の密接
❸地域事情による飼育者の偏在密集
➃「コロニーの移譲や売買による広域移動」
❸の「地域事情による飼育者の偏在密集」は、私たちの地域は半島であることから、車で2km程走れば、どこからでも海にドボンです。狭い地域の、より豊富な蜜源の植生を求め、その周辺に飼育者が偏るのは、避けられません。従って過剰配置、密集配置となりやすい地形かもしれません。
養蜂をしていると、伝え聞いた知人友人、地域の人から、飼育の協力を申し込まれます。その結果、周辺地域に養蜂家が増加します。残念ながら、新規参入者の多くの方の興味はハチ蜜で、病害虫や生態ではありません。これは病害虫が、ある程度の飼育経験後に発生、確認できるものであり、最初から興味をもつことは、とても無理な相談です。
このことは過日、知人が開催した「巣箱作成・分蜂捕獲」講座への参加者が、「アカリンダニ防除・ハチの生態」の講座の参加者を、大きく上回る事実からも明らかです。「できる範囲で、できるだけ」密集と偏在を減らす。これは私の実感だけで、蜜源の濃淡や、他の飼育者や野生群の存在もあり、数値的な根拠がありません。
飼育者を増やすことが、日本ミツバチの増殖に役立つと信じています。
アカリンダニ防除には、いまだに四苦八苦しています。
飼育されている方に、お願いします。できれば、新規参入の方に相談を受けた際は、アカリンダニ症対策もセットで丁寧に説明し、アカリダニ寄生拡大防止に御協力をお願いします。新規参入者の方に、未知の病害虫は、なかなか御理解していただけないかもしれませんが