昨日の日誌の続編です。
まず 盛上げ巣は 下の写真のように昨日よりは数が減っていますが、みんなカジカジしています。
一方 昨日継箱した段を覗いたところ、蜂球下端は最下部に入れた巣落ち防止棒に迫っています。 … 昨日盛上げ巣をかじっていた蜂達が、ここに移動して巣脾を伸ばす作業をしているので、この場所の蜂数が増えているようです。
今回今日までの盛上げ巣並びに本巣巣脾下端の観察で得られたことを含めて、『盛上げ巣』に関する(私なりの)考察をまとめます。
≪盛上げ巣が造られる要素≫
①本巣の造巣及び貯蜜に必要な蜂数以上に多くの蜂がいる(強勢)、②周囲の蜜源が豊富、③巣箱内簀の子上に空きスペースがある、④みんなのやる気がある
≪盛上げ巣を造る目的≫
◆余剰資源の備蓄・活用
(A) 花蜜・花粉⇒①盛上げ巣の低糖度でも発酵しにくいハチミツの貯蜜、②盛上げ巣の巣脾自体(蜜蝋)の貯蔵
(B) ③余剰の働き蜂(蜂マンパワー)の有効活用 : アイドリング抑制・士気高揚
≪備蓄品の消費≫
①盛上げ巣のハチミツ : 秋から冬にかけて どちらかというと優先的に食料として消費される
②盛上げ巣の巣脾(蜜蝋) : まさに分蜂を控えた今の時期、蜜源・花粉源が不足気味でも 巣箱内で作業ができるので、盛上げ巣脾をかじって それを材料に 本巣下端の巣脾を伸ばして新しい育児域を拡げる … 少し分蜂時期を早める効果があるかも?
〔①&②は 共に再利用する際、省エネを実現〕
今のところ 独り言はこれくらいで、「多分そうだろう理論」ですから当てになりません m(_ _)m いずれにしても今後も観察を継続して、修正・加筆が必要です。
私はずっと盛上げ巣を造りたい群には造らせる派でやってきましたが、今後も不変です。 以前 「ミツバチは何故盛上げ巣を造るのか?」の問いに 『そこにスペースがあるから!』と言ってごまかしていましたが、これからは上記の説明ができます。
一番上の写真から2時間後の写真が以下です。 気温上昇に伴って蜂が増えてきました。左上に巣脾から離れて固まっているのは、さぼっている訳ではなく 義務として休憩している蜂さん達(現場を入れ替われるように待機している交替要員)なんだと思います。
みんな頑張って、取材にも協力してくれたので、プチ給餌! かわいい娘達です。 お互いに癒されます。