段ボール紙と蜜蝋を利用して、スムシを誘引補殺する事が出来ないかを検証する為に実験を行いましたが、今日その実験結果が確認できました。
実験の方法は、段ボール紙片(約50mm×80mm)を4枚使用して、その内2枚には蜜蝋を誘引剤として吸着させ①とし、何もしてない段ボール紙片を②としました。
巣箱底板上の左右壁側に其々1枚ずつ置き、何方にスムシが好んで集まるかを観察します。
①は左側奥と右側手前の対角線に置き、②はその逆対角線に置きました。
10月26日に設置しましたので、27日間の結果になります。段ボール紙を剥がし解体して、段ボール紙のトンネル内に潜んでいるスムシを取り出し、その数によりに効果の程度を観察しました。
底板上の巢屑と改修した誘引段ボール紙で、左側が① 右側が②です。
潜んでいたスムシの数は次の通りです。
底板上の巢屑内:2匹
①蜜蝋吸着分 :1匹
②何もせず :12匹
今回の結果では、何もせず、そのまま置いただけの段ボール紙に集まったスムシが圧倒的に多く観察出来ました。蜜蝋を吸着させた段ボール片に期待していましたが、誘引にはそれ程の効果が無い所か、避けている様にも感じられる結果となりました。
蜂達が段ボール紙を嫌った為か、蜂が齧って小さくなった段ボール紙が、今にも巢門から出されようとしていた事も確認出来ました。ゴミ同様の邪魔物扱いをされている様に見えます。
今回の結果から、段ボール紙にはスムシを誘引する効果が有りそうですが、蜜蝋の吸着は不要と思われました。
しかし、段ボール紙が、蜂達に邪魔物扱いされている様子も有りますので悩ましいですが、蜂の活動が停止する冬期は挿入して様子を見たいと思います。