これが何かわかる人は、かなり「昭和な人」なのかもしれません。でも、今でも売ってるんですよ。ネットで普通に購入できます。
これは「手洗器」です。
下の金属部分の出っ張りを上に押すと、1回に一定量の水が出ます。それで少量の水でも手洗いができる訳です。昔はトイレの入り口にこれがぶら下がっていて、それで手洗いをしていました。
汲み取り式のトイレがなくなり、水洗トイレの普及と共に、この手洗器も時代の流れの中に、すっかり忘れ去られていました。
しかし私は、農作業時やアウトドアで簡単に手が洗えるので、インターネットが普及してきた頃に探し出して購入し、使ってきました。そしてミツバチの世話でも、巣箱の近くに何個かぶら下げていて、給餌や採蜜などの時に、ベタついた手やスクレイパーなどをサッと洗うのにとても重宝しています。
そして何年か前に、豪雨災害で被災した友人に、使えそうだと思い貸してあげました。結果は大正解で、少ない水でトイレはもちろん、炊事や清潔の維持などに、とても役に立ったそうです。追加で何個も購入して、被災者全体で使用したそうです。
追加で購入した時の箱です。
近年、災害が増えており、この手洗器がまた見直されてきているようです。アウトドアブームの影響もあるようです。
今は、私もハチ場で普通に手洗いで使用していて、とても重宝していますが、いつまた災害で使用する事になるかもしれないと思っています。災害で使用するような事がなければいいのですが、事前に備えている事になればいいなと、蜜や糖液が付いた手を洗いながら思っています。
※ 器を間違えていたので、修正しました。