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ニホンミツバチ
保温サポート箱を作りました。弱群かつ寒冷地用

Birdman 活動場所:広島県
2020年にたまたま分蜂群を捕獲し、それは友人に譲ったのですが、その感触から急にまた飼いたくなり、2021年からまた本格的に飼育を始めました。
投稿日:2021 12/14 , 閲覧 757

始めに強調しておきますが、強群であったり、暖地であれば、こうして保温しなくても何もしなくても越冬できると思います。

秋までは非常に強群だったのですが、9月に急に子出しが始まり、それ以降ハチ数の減少とスムシの蔓延で、10月には結構ピンチな状態になりました。箱は5段ですが、一番下はスムシの駆除で巣板はほぼ全摘に近い状態です。ただし貯蜜は十分にあります。しかしハチ数が大幅に減少しており、また、寒くなるに従って蜂球が奥に入っていったため、内見しても蜂球が見えずハチの数もよくわかりません。ですが、幸いな事に徘徊バチもKウイングも見られず、アカリンダニに感染はしていないと思います。

ハチ場が標高約450mの所で盆地状の地形の場所のため広島といえどもかなり寒く、すでに暖かい日でも最低気温が5度以下で、平均0度前後です。厳寒期には毎年マイナス10度台の日が続くため、過去に群を保温した経験をお持ちのはっちゃんさっちゃん様にご教授をいただきながら、この群れの越冬をサポートする目的で、画像のような保温サポート箱を作りました。


[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/154/15475969924663587638.jpeg"]

ベニヤ板で巣箱を囲う箱を作りました。ハチは自由に出入りできます。巣箱は週末養蜂のもので、板厚は35mmです。

(金属パイプは継箱をする時などに、チェーンレバーホイストで持ち上げるためのゲートの柱です)


[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/055/5537397447532442526.jpeg"]

箱の中の構造です。昭和精機工業製の植物温室用のパネルヒーターとサーモスタットを使用して保温しています。これは最初期の画像で、パネルヒーター1台では外気温から5度程度しか上がらなかったため、現在はパネルヒーターを2台にして、外気温比で約10度上がるようにしました。また、このサポート箱内の温度を測定するための温度計は、画面の左側に移動させ、外から見られるようにしました。

サーモスタットの設定は、25度にしました。


[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/013/1303711578440510119.jpeg"]

温度の測定

温度計の1台はサポート箱の中の温度を測定するためセンサーを箱の中に垂らし、もう1台は、可能な限り蜂球の近くの温度を測定するため、巣箱の上部のスノコの隙間から、30cmの針金の先端に温度計のセンサーを付けて、蜂球があると思われる付近に差し込みました。巣箱の下から3段目と4段目の境目付近の温度を測定している事になります。そしてもう1台、外気温を測定するために、巣箱の下のブロックの穴の中に置きました。


[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/031/3120128943122648417.jpeg"]

右 サポート箱の中の温度   左 蜂球付近の温度


本日の様子


[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/041/4126023507322945248.jpeg"]

16時頃の外気温  右の大きな数字は現在の温度を表示している。夕方だがもう4度台まで下がっている。朝はマイナス2度台まで下がっていた。


[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/066/6675143097316545716.jpeg"]

サポート箱の中の温度  朝は7度台まで下がっていた。


[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/031/3184389684015036037.jpeg"]

蜂球付近の温度  最低でも16度台までしか下がっていない。平均18度ぐらいに保たれている。ハチ達は頑張っているようだ。


[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/153/15334186064545274859.jpeg"]

現在の外観。比較的多雪地のため、上部と雪が吹き付ける方向にビニールを付けました。また、下部を吹き抜ける風を低減するため、ベニヤ板で下部を覆いました。

ハチが活動的になりすぎても困るので、その加減がどうかと思っていましたが、今のところそのような感じはありません。寒い日には、ハチの外出はほとんどありません。サポート箱の中の温度を、外気温プラス10度としたのは正解だったように思います。

寒冷地でなくても、ハチの数が少ない場合や数が大きく減少したような場合、またはアカリンダニに感染してハチの数が大幅に減少したような場合にも、ハチ達がより発熱の負担が少なく越冬できるようにするため、このサポート箱で保温する方式は、有効かもしれません。

今回の結果は、越冬の成功失敗にかかわらず、春に詳しくご報告しようと思っています。

コメント11件

スー 活動場所:愛知県
投稿日:2021 12/15

大変興味深いと思いながら読ませて頂きました。

そして、自身に当てはめた場合、どこまで出来そうかなぁ…とかも考えながら読んでました(^◇^;)

アカリンダニは23℃以下だと減少するとあったので、そういう意味でも、寒さは悪いばかりじゃ無いのかな❓とかどうなんだろうと最近、うーんうーんと考えてます(⌒-⌒; )

春のレポート日誌、読むのが楽しみです。

貴重な日誌、ありがとうございますm(_ _)m

おっとり 活動場所:千葉県
投稿日:2021 12/15

お疲れさまです。

>ハチ場が標高約450mの所で盆地状の地形の場所のため広島といえどもかなり寒く、すでに暖かい日でも最低気温が5度以下で、平均0度前後です。厳寒期には毎年マイナス10度台の日が続くため、、、、

想像に絶する寒い処なんですね。

千葉の平野部、海抜10mはそちらと比べたら別天地と言ってよいほどあたたかです。

冬1月でもマイナス2度になる事がたまにある程度です。

私も温度管理をしていきます。

ローテクなのでガラス棒温度計をしの竹に差し込んだものを目で目盛りを読んでいます。

電気的暖房にはちょっと違和感を覚えましたが、そちらの寒さで弱群には適切・止む終えないのではとも思います。

温度のデーターが取れましたら2週間間隔ほどでもUP願えると嬉しいです。

特に、蜂球あたりの温度がどうなっているのかが知りたいです。

私の想像では女王蜂が居るあたりは、20℃程は必要と思いますが、日本みつばちは昆虫なので、彼女らの生き延びる作戦を人間が把握できるとも思えませんが、がんばりましょう!

この群は10月9日に入居してきた逃亡群と思われます。

最近の温度は19℃~20℃です。

女王の居る処より数センチ下が温度計です。

空気に接しているので、外気に影響をもろに受けています。

今朝の外気は午前7時で1.6℃でした。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/160/16093045040366959608.jpeg"]
Birdman 活動場所:広島県
投稿日:2021 12/17

スーさん  比較的暖かい日でもハチさん達の出入りが全くないとか、非常に少ないような場合は、群れの規模からハチさん達が保温にかなりの労力が必要で、離れられないのではないかと思います。そのような状態の群れでしたら、サポート箱による保温は有効ではないかと思います。

Birdman 活動場所:広島県
投稿日:2021 12/17

おっとりさん

おっとりさんがされている女王がいる所より数センチ下での温度の計測は興味深いですね。それで、私の蜂球付近の測定値と似た温度なのが興味深いです。

私の巣箱で、蜂球がどの大きさでどこにあるのか詳しくわかればいいのですが、それらがよくわからないので、どこで測定したら良いのかわかりません。でも、私も興味がありますので、いろいろ探ってみようと思います。追加で温度計を買いましたので、さらに上から針金の先にセンサーを付けて差し込んでみようと思います。

特に、蜂球あたりの温度がどうなっているのか知りたいという事ですが、具体的には蜂球のどのあたりの温度が知りたいのでしょうか?

おっとり 活動場所:千葉県
投稿日:2021 12/17

ご連絡ありがとうございます。

育児をしていれば、全国どこでも育児部は35℃前後だとおもいます。

蜂球と言っても範囲が大きくて、群の成長に伴い育児部も移動して行ってしまうので、センサーで追っかけるのも日本みつばちにストレスを与えるかもしれないので、私の場合には温度計は巣落ち防止棒の中で年中固定です。

知りたいのは女王蜂の居る当たりです。

欲を言えば、重箱4段位に女王がいるとして、貯蜜部の重箱1段目当たりの温度がものすごく知りたいです。

正常な群の貯蜜部の温度はどれ位なのか?

特に、冬の育児をしていない時期の正常群の女王蜂の居る辺りを蜂球の中心と想像しています。

正常群を知っておけば、弱群の場合にはそれより低くなってしまっているだろうから、心配が大きくなります。

私は正常群と温度が違っていてもローテク(普通の太陽の日差し・外気温・地温・風)を制御する事しか考えてはいません。

こちらでも5群位の丸洞に温度計を入れてありますから、お役に立てる数値があればご報告いたします。

これからもよろしくお願いいたします。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2022 1/26

Birdmanさん、おはようございます。

直近の巣箱内の蜂球の写真を見せてください。

Birdman 活動場所:広島県
投稿日:2022 1/26

はっちゃんさっちゃんさん  寒い時期なので下からの撮影もひかえていたのですが、昨日たまたま、ほぼ1ヶ月ぶりぐらいに撮影しました。しかし残念ながら、蜂球は確認できませんでした。これは蜂球がないという意味ではなく、元々かなり奥にあった蜂球が、寒くなり、さらに奥に入っていったためだろうと思います。そう考える理由は、蜂球付近にあると思われる温度計のデータは、ほぼ19度を維持しているためです。最近も、時には30度以上になる日もありました。蜂球の位置が少しずつ移動するため、なかなか蜂球の中心の温度を測定する事は難しいですね。

おっとり 活動場所:千葉県
投稿日:2022 1/26

Birdmanさん、

巣箱の中の温度は、どこであっても知りたいのは今も知りたいです。

しかしながら、彼女らの生活を邪魔してまで知りたいは思いません。

この時期は非常に敏感な時期だと思いますので、女王蜂の居る辺りをセンサーで追跡するような、言ってみれば、寝床を弄る事になってしまっては不味いので、静かに暮らせるようにご配慮してください。

Birdmanさんもそのおつもりだとは思っています。

特に今回の群は集中治療室と同じですから、そっとしておいた方が良い様に感じます。

Birdman 活動場所:広島県
投稿日:2022 1/26

おっとりさん  ありがとうございます。1度あまりに温度が下がったので(10度ぐらいまで)、おそらく蜂球からかなり離れたのだろうと、温度センサーの位置を動かしました。でも以後は、ハチの凍死温度の12度を下回ることなく、19~30度内ですので、それほど外れていないと思われるので、以後は動かしていません。

おっとり 活動場所:千葉県
投稿日:2022 1/26

Birdmanさん

安心しました。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2022 1/26

Birdmanさん、お返事ありがとうございます。確認したいと思ったのは、蜂の数というのもありますが、巣落ち棒の取り付けの状態を見てみたいということがありました。

スムシの広がりを確認する方法として、底板にコピー用紙を1枚敷いて24時間後に回収し、そこに落下する糞の数と大きさで評価しているのですが、その方法でスムシの生育状態と数がある程度わかりますが、私たちが一番知りたいのは巣脾がどれくらいのダメージを受けているかですから、このやり方だけでは限界があります。そこで、巣脾を直接目視する方法として、巣箱の側面を取り外し、真横から観察することが一番リアルです。しかし巣落ち棒が板に刺さっていることで傷害になりますので、それを残しつつ板だけを外す方法をお伝えできればと思いました。

そして観察の結果、好ましくない状態だった場合は、箱替えをしなければなりません。箱替えともう一つ、「巣替え」をする方法もあります。これは大手術で、大きなリスクも伴いますが、ダメもとでやる価値はあると思います。

それに対して、できるだけ人間が介入せず野生に任せるという考え方もあり、昨年から私は少しずつそっちに移行している感じです。

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