6/19に大量児出しのあった群ですが、3日前の9時頃何やら騒がしくなり、巣箱から発出して蜂雲に。 特に放水などはしませんでしたが、静観していると 敷地内に留まって、裏手のモクレンの木の枝下〔地上3m弱〕に蜂球を形成。 (このところ凌ぎやすい天候なのに、・・・?)
原因を考察すると、先発の転居群と同様 番線を使った巣落ち防止棒を嫌ったため、さらに暑さ対策=寒冷紗被覆の遅れもあったためだと思いました。
一応、蜂球下に待ち箱をセットし、蜂球の斜め上方には2段の巣箱枠を乗せて、それ以上はこれまで通り手出ししないことを決めました。 (GM-2も群全体には使いません。)
すぐに元巣を確認したところ、もぬけの殻! キレイな巣板が並んでいました。
退出した蜂球群がどうなったかというと、先発群同様にどこかの待ち箱に入ってくれたらと期待していましたが、一昨日12:00頃 自然界に帰還されました。 … 蜂球が解れて 自分たちが決定した移巣先へ飛び達つ。 この姿をエールを添えて見送る というのが至福のひと時ですが、今回は叶わず (>_<)
下が巣箱内の写真で、7/20 と 8/05(退出後)
まず、巣箱2段目上方に2本挿しの番線巣落ち防止棒を入れています(先日外部露出部に断熱材キャップ装着)が、先の転居群と同様に、かなり嫌って巣脾を棒から大きく離していて、これが一番の原因と推測。 … 以前飼っていた系統の群では 棒付近は巣板の暑さが薄くなるにしても しっかり巻き込んでいましたが、現在飼っている図書館系統の群では 皆極端に避けています。 系統による違い 並びに 温暖化の影響もあるのでしょうか!?
それと、巣の放棄(逃去/転居)の意思決定は、今回の場合 3週間ほど前にされていたのではないかと思われます。
①3週間前に巣脾の成長が止まりました。 … 上の写真の左端の6枚目の巣板は、赤ちゃんの状態を見たのは6月末、その後成長していくのを観ていましたが、7月中旬に止まり、7/20(上)の状態は 8/05(下)とほとんど同じ大きさです。
②3週間が何を意味するか?ですが、産卵から羽化までの期間に相当します。 つまりその間子供たちの犠牲を最小限にするため、女王蜂による産卵も止めていたと思われます。 … 本隊の退出直後に元巣箱をチェックすると、羽化したて あるいは何らかのトラブル(片翅の)で跳べない蜂さんがいました。 巣箱周りに60匹、台座内地面に20匹。 この後底板を挿入したところ、一昨日までに新蜂が20匹程落下して、昨日からは治まった感じ。 私が確認できていない個体もあるでしょうが、犠牲は わずか100匹程度。 これは彼女達の準備・実践の結果で、転居による幼蜂の犠牲を最小限にするための計画的行動です。 感激しました。
ニホンミツバチは崇拝すべき野生生物で、自然界で棲息する群も 人間に飼育されている群も、野生群だと思っています。 どちらも我々の所有物ではありません。 また一つ彼女達の頼もしい“転居力”を見せてもらいました。 今後、彼女達が困った時に再会できれば幸せですね (^O^)