昨日投稿では、メントールシートを入れてアカリンダニの感染群が越冬することができた例を紹介しましたが、巣箱の状態によって、失敗することがあるようです。
失敗した巣箱は、上蓋が簀の子に密着している構造になっていましたので、分蜂後メントールクリスタルを入れていませんでした。冬仕様時に、簀の子上にメントールシート2枚(メントール8g相当)とメントールパック10gを上蓋を圧着させて設置した。冬仕様時の内検写真は次のようであった。
2月末に蜂の出入りが認められないので、内検したところ蜂は皆無であった。巣内には重く蜂蜜が残っていた。たれ蜜を取ってみると6kg以上あった。
この巣は、冬仕様前にアカリンダニの感染が始まっており、3ケ月で全滅してしまったと思われる。
今回学んだことは、簀の子と上蓋が圧着した状態でメントールシートやクリスタルを入れて更に保温していても、メントールは昇華せずアカリンダニ感染を防ぐことはできないことが分かった。