2年ほど前から 巣箱最上段の施用枠の上に「透明フィルム」を被せています。 (目的等は後述します〕 そうすると そのままでも気密性はまあまあいいはずですが、すぐさまフィルムと枠の内壁が接する部分を全周にわたってしっかりと蜜蝋でシールドします。 オールシーズン同様です。
この行動が何を意味するのか?ですが、巣箱上部に溜まる暖気の漏出を防ぐためだと考えられます。 … 即座に対応するということは、必死度が高いということで ミツバチ達にとって聖域である“ハチミツ製造現場の環境(特に温度)”を変えられたくない/ロスを抑えたい のだと思います。
私が「透明フィルム」を被せている目的は、天板を開けた際に観察だけなら外気が流入するのを防ぐ、及び開ける場合でも フィルムの端から丸めるように部分的にめくって 外気の流入を最小限にするためです。 … 実際に真冬でも天板を開けても、ちびっ娘達は黙々と作業を続け、そのまま害なく観察を継続できます。
フィルム無しで突然天板を開けると、ちびっ娘達は外気の流入をとても嫌がり、作業を取り止め パニくります。 これだけでも可哀そうなのですが、何と言っても問題なのは ちびっ娘達が折角エネルギーを消費して温めた暖気が逃げてしまいます。 巣箱内温度 特にハチミツ製造現場の温度が下がると、元に戻すのに余計なエネルギー(ハチミツ)の浪費を強いられてしまいます。
さらにもっと深刻な害を与えてしまうのが、「換気口の設置」だと思います。 ちびっ娘達の意思に反して 温度を下げ続けてしまい、現場は悲惨な状態になります。(ちびっ娘達からすれば、虐待を受けている感覚だと思います。)
空調を改善するというのは、あくまで人間の感覚であって、それをちびっ娘に適用するのはちょっと違うと思います。 ちびっ娘達が本当に希望することを理解するのは難しいですが、人間の感覚はぬぐい捨て、野生の本能をわかろうとする努力が必須だと思います。
尚、この「透明フィルム」を使うことによるプラスのメリットがあります。 それは、天板裏にトリカルネットを張らずに済むということです。