投稿日:2019/3/24 23:09
ここのところピザ窯から半径10キロ圏内で待ち箱を設置するためにあちこちフラフラしているのですが、今日お話をした二人の男性との対話で1つのことが頭から離れません。
最初に隣村でニホンミツバチを10群飼育していた蜂友さんのところに様子を伺いに行きました。敷地300坪ほどの典型的な農家で広い庭には梅や松、槇などが植えられ、そこかしこに重箱が林立しています。今年はどうですかとの問いに少し落ち込んだ様子で「アカリンにやられて散々だよ、、、」と言います。聞くと昨年秋に強勢群が2群消滅、今年に入り2群がやられて、もうこれはダメだとのことでした。「勢いのある群ほど感染しやすい」とおっしゃっていました。巣門の扉を開けるとピンポン球大に団子状になって、苦しんでいました。4〜5メートルおきにそびえ立つ重箱が、これもダメこっちもダメと、見ていて胸が締め付けられました。「開けるとホラ、ちゃんとメントールの匂いがしてるだろ?効いてるはずなんだけどなぁ」との言葉に返すこともできず。。。
蜂友さんのところを後にし、次に伺ったのはセイヨウミツバチの養蜂をされている方の蜂場でした。グーグルの衛星写真で発見し、何度か訪ねてみたのですが誰もいなくて、今日はいるかもしれないと思って訪ねたのは今回が3度目でした。今日は作業をされていてやっとお会いできました。親父さんが終戦直後に始めた養蜂を継いで現在は多分70歳くらいでしょうか、この道40年、とても穏やかな方でした。ニホンミツバチを見かけることはないかとか、色々質問していたのですが、びっくりすることを彼が言うのです。
「蜂はあちこちで他の巣箱に出入りして居着いたりまた元の巣箱に戻ったりするからね」「ミツバチは他の群なんかに入ろうとしたら攻撃されてしまうのではないですか!?」すると「どうやらその辺はあまり気にしないで他の巣箱を行き来してると思うよ。証拠なんかないけど、見てると何となくそういうものだと私は思ってるよ、こっちの巣箱から出たと思ったら隣の巣箱に入っていくからねぇ」「そんなテキトーなことで良いんですか!」「私が適当な人間だから蜂に移ったかな(笑)ニホンミツバチだってそうだよ。他の巣箱に入っていくでしょ。うちの巣箱にも入っていくよ」「それは、盗蜜しに来てるのですかね?」「そうかもしれないね」
そして次の話題でまたまた驚きました。「ニホンミツバチは最近はめっきり減ってるけど、いっとき爆発的に増えたことがあったね。あちこちの村でみんなが飼育してた頃だな。そん時は民家に巣を作ったから撤去しに来てくれという依頼がたくさん来て困ったものだ」「もしそういう依頼が来たら俺に回してください!」「みんな病気になってやめちゃったのと同時に駆除依頼も減って、今はほとんど依頼は来ないけど、来たら連絡するよ」そんな会話をして帰って来ました。
蜂友さんの庭に置かれた巣箱が軒並み感染
ミツバチは他の巣箱にも行き来する
急に増えて、最近は減っている
このことを考えると見えて来ることがあります。同じ場所、至近距離で多くの群を飼育するとアカリンダニは一気に増えるということ。流行しても絶滅しないのは、森の中で生きているニホンミツバチは至近距離に、少なくとも4〜5メートルおきに営巣することは自然の中ではありえないこと。分蜂する群は自由にさせておくとなるべく離れたところに引っ越そうとすること。自分が病気になったら巣箱から遠ざかること。セイヨウミツバチ飼育者は定期的にアピバール を処方していること。(ヘギイタダニ駆除のついでにアカリンダニも駆除している)
古来から自分たちのルールにしたがってそれぞれの群が離れたところで暮らして来たニホンミツバチ。それは自然樹洞がそんなに連続して存在しないという環境があったから必然的に群同士は一定の距離を置いて暮らして来た。人間が飼育するようになって、同場所多群飼育が始まると感染が拡大してしまう。
このように考えると全てつじつまが合うのです。生意気なこと言ってすいません。
yamada kakasiさんがupしていた蜜蜂のパジャマパーティーのことですね、この道40年よく観察されて把握されていたんですね。
2019/3/25 00:17
アカリンダニが日本で最初に確認されたのは、確か平成2 0年に長野県で発見され、その後急速に全国に広がった、と記憶しています。もちろん平成20年から始まった訳ではなく、それ以前にセイヨウミツバチから移っていたのでしょうが、その拡散の早さにはとても驚かされる所ですね。諸外国の例からも、絶滅寸前くらいまで一時減少し、その後耐性を獲得して徐々に群れ数も快復していくようですし、現在セイヨウミツバチはアカリンダニに対しては、かなり耐性を取得している様です。
12月の京都の研修会で、講師の坂本先生から 「もしも、だれもが何も対策をしなかったら、本当にニホンミツバチは絶滅してしまうかも知れない」というお話しがありましたが、やはりニホンミツバチを愛する大勢の人達が知恵と力を合わせて対応して行かなくては、もう一度当たり前の様にニホンミツバチが付近を飛び交う光景は作り出せない、と想っています。
2019/3/25 01:08
nakayan@静岡 さま、養蜂だけに限らず、すべてのことに同じ疑問が湧くことがあります。人間の不甲斐なさと滑稽さかもしれませんが、すべて対処療法でしかないと感じます。この薬がダメならもっと強い薬を、、、を繰り返して問題は悪化していきます。かなり過激な発言をしている方のサイトを見たことがあります。それによると、アカリンダニは昔から一定数日本に存在していた可能性もあると。それは遺伝子を解析すれば判ることだと思うのですが、「厄介な問題はすべて外来種のせいにする」この言葉には衝撃を受けました。多くの研究者の方の努力には心から感謝しているのですが、何が正しいのか明らかになるのは(人類が何が大切かに気づくのは)いつの日になるのでしょうか。
2019/3/25 06:45
しょうじきG さん、Bumblebee さん、こうしてミツバチを愛する人たちが情報を共有できる事は本当にありがたいと思います。
アカリンダニを撲滅するにはクスリの研究よりも、最も即効性があって確実な方法は、群をとにかく離す事、2キロ以上遠くに。最新の研究でアカリンダニは隣の巣箱に楽に移動していることが明らかになっているのですから、このまま放置すると飼育している蜂が大自然の中でひっそりと暮らす自然群まで絶滅させてしまう可能性もあると思うのです。ニホンミツバチに良かれと思ってたくさん増やしたつもりが、アカリンダニをばら撒くような結果にはしたくないと思っています。
ダーウィンの進化論的考え方でいきますと、最初はスズメバチに壊滅させられていたミツバチが、チームワークで乗り切ることに成功した群だけが生き残り、その遺伝子が引き継がれて行った結果、樹洞の形状の条件がよければスズメバチに対抗できるようになった。(なるべく小さな巣門を持つ樹洞を選べる眼力を持った探索蜂を有する群も生き残る)
それと同じように、他の群から侵入してこようとする蜂を追い出すことを徹底できた群が生き残れば、その遺伝子が濃ければ濃いほど生存し、受け継いで行くことができれば、もしかするとアカリンダニの方が絶滅するかもしれません。いくらアカリンダニも進化しようと頑張っても、よほどの進化、例えば羽が生えてミツバチを追い回すような進化、そんなハードルの高い進化は不可能ですが、他の群を入れないように職務に忠実な門番の蜂が多い群が生き残ることを何億回も繰り返す方がはるかにハードル低いですからね。
2019/3/25 14:36
はっちゃんさっちゃんさん
ワタシのコロニーは、三割程度、アカリンダニが原因で壊滅しています。
❶原因は
以下の論文にある「アカリンダニの寄生バチからの水平移動」です。また、売買や譲渡による遠隔地へのコロニーの移動もそれに拍車をかけているのではないかと推定しています。
アカリンダニは、ミツバチの気管外では、短時間しか生きられない、アカリンダニの移動は、個体間の密接な接触が必要であると考えられる。ミツバチの他のコロニーの迷い込みや盗蜜が原因と推測される、数十メル以内に置かれたハチ場のコロニーはほぼ100% (中略) 西洋ミツバチでは2km離れた場所でも26ケ月後に寄生が確認(「アカリンダニ 分類から生態対策」論文より)
❷対策は、早期発見と早期治療、過密飼育の解消でしょうか?
2018.9.2 於京都 日本ミツバチ養蜂研究会 で提言された以下の「アカリンダニ症に対する今後の指針」に尽きるのではと思います。
・他の地域の群れを安易に移動させない。人為的な移動が必要な時は、必ず移動の前にダニ寄生がないことを確認する。
・一カ所の飼育密度を抑え、分散飼育する。
・アカリンダニ寄生が疑われる場合には地域の家畜保健衛生所へ相談する(巣箱の周囲にハチの死体が目立つ、飛び方がぎこちない、Kウイングなど)
・予防検査のため簡易なダニ検査法を工夫する。
例えば頭部を除き、露出した気管の色を拡大鏡で観察する。
巣箱の間を5m間隔でV字に置き、巣門を列毎に各々別の方向に巣門を向けると、片側の方が先にアカリダニに罹患するか、または一方のみ罹患群が出現することが、ままあります。これは迷い込みや、バジャマパーテ―が日本ミツバチでも頻繁にあるのではないかと、勘ぐっています。根拠薄弱の推測ですが
2019/3/25 17:19
はっちゃんさっちゃんさん、こんにちは(╹◡╹)
考えさせられますね。
もっともっと沢山の人が蜜蜂のことを知って、好きになってくれるとよいですね。
そして、蜜蜂に限らず、豊かな自然の中での営みを大切に思い、好きになって欲しいと願っています。
利便性を追求するのではなく、大切なものを守っていく雰囲気が欲しいです。
以前、ベルギーに行った時の事なのですが、、、
ある朝、通勤時間にも関わらず道路には車は皆無、自転車に乗っている人多数。駅に行ってみると、改札口は開放されていました。
一体何事だろう?と訪ねてみると、同然のように「だって、今日は京都議定書の日でしょう。」って。私は恥ずかしくなりました。
国を挙げて、こんな取り組みが出来て、なおかつ、みんながそれを楽しむように取り組む姿勢、素晴らしいと思いました。
少し話はズレてしまいましたが、蜜蜂に限らず、みんなが少しでも様々な事を知って、少しずつでも自然や地球環境を守るためにできる事に取り組むことが大切だと思っています。
2019/3/29 09:48
ニワトリの糞を集めるニホンミツバチ
今年2群目の逃去がありました。
越冬群が逃去し、駆け込み寺に入居
コガタスズメバチの巣落ちを再建しました
漆の木に訪花するニホンミツバチ
「良かったら使ってください丸洞」と言う名前の巣箱
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
蜜月
佐賀県
佐賀県の静かな農村に暮らしています。ころころした愛らしいニホンミツバチが大好き。思いが届いたのか、この春、やっと私の巣箱を見つけて住んでくれました。
ネコマル
愛知県
ニホンミツバチはペットではありません。2016年春の分蜂終わった時期外れの6月に待ち箱ルアーを初設置、入居確認は10月で蜂群規模から8月か9月に入居したのでしょ...
Bumblebee
静岡県
何年か前に巣箱を譲ってもらい、とりあえず裏庭に置きましたが、 それまで春先に来ていた日本蜜蜂が全く来ない年が続き 当然、巣箱も空のままでした。 昨年北側の斜面の...
nakayan@静岡
静岡県
本格的に始めたのは2015年からですが、13年の9月に柿の木の蜂球を見つけて角洞に飼い始めましたが年を越せずに消滅しました。14年に金稜辺を二鉢購入し翌年から本...
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2016年8月23日に初めて採蜜ができ、自然流下で分離し、糖度が78度だったので真空除湿し最高82度までにし瓶詰しました。3.5Kg採れました。これで一通りの経...
カッツアイ
岐阜県
H27年に蜂友の方から二ホンミツバチを3群譲っていただいた、 H27年は採蜜後の巣落ちで逃亡1群、とアカリンダ二症で2群が全滅。 H28年は6月末に一群を頂...
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いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
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はっちゃんさっちゃん
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まりこ#神奈川
神奈川県
こどもたちと一緒に、念願だった養蜂に2018年6月からチャレンジします☆ 家庭菜園やガーデニングも試行錯誤しながら楽しんでいます。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
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